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コラム 学識者・企業人はこう考える!

- 今後のリサイクルビジネスのポイント - 株式会社エコネコル 立花 忍 氏

 

リサイクル産業は、国の経済成長とともに変化し発達する。GDPが一人当たり3,000ドルを超えると紙の消費が加速的に増える。自動車が20万台を超えるとモータリゼーションが起こる。リサイクル産業の発展もこうした分岐点が存在する。

 

人的コストが安く廃棄物が一定量以上発生しない発展途上国では、ビジネスとして成長しにくい。最低所得層が細々と営むにすぎない産業である。語られることが少ない事実として、リサイクル業は、欧米でも移民者や一部の人種によって成り立ってきた歴史がある。

 

1国の人口にもよるが、1人あたりのGDPが3,000〜5000ドルを超える付近から、エネルギーや資源需要が加速し、紙や金属などのリサイクルが発展する。国土のサイズにもよるが、10,000ドルを越えるあたりから、公害問題やゴミ処理問題が起きるようになると、法制度が完備され、リサイクル産業が構造として発展する土台ができる。これが、歴史的なリサイクルビジネスを取り巻く状況であった。

 

 

しかし、現代のリサイクルは事情が変わってきた。これは上記の「分岐点」の話にも繋がるが、将来の、決定的な資源需給の逼迫不安にある。急速に経済規模が拡大しているBIRCsの人口は、世界人口の42%を占める。ASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国の人口も、実質的には、すでに6億人を突破している。

 

この数字だけでも、近い将来の資源需給の逼迫不安を理解できる。仮に、この14カ国の一人当たりのGDPが1ドル上昇しただけで、34億ドル(2,820億円)分の経済規模が拡大することになる。100ドルならば、想像がつくであろう。

 

上記を踏まえ、今後のリサイクルビジネスの成功のポイントを絞って、以下の2つをあげたい。

 

・ エネルギー資源、もしくは鉱物資源という「出口」を作ること。

・ アジア圏を市場として見ること。

 

方法論や技術は対費用効果次第となるので、ポイントとしては上記の下層に来る。リサイクルは、物理的でもバイオでも科学的な方法でも構わない。リユース品は高所得者層から低所得者層へ流れる特徴がある。それに対し、資源は、需給が逼迫すれば高所得層に流れ、緩和すれば低所得者にも流れるようになる。

 

資源価格は常に需給と連動するため、市況により変化する。G8時代とは比較にならない規模のマクロ的拡大が確実視される中、逆にこの点を利用することがポイントとなる。

 

では、どのようなものがビジネスとして可能性がどこにあるのかという点を考えてみたい。

 

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平成23年1月

株式会社 エコネコル

立花 忍

 

 

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