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コラム >食品廃棄物のメタン発酵処理によるエネルギー回収と発酵残渣液の有効利用(県経済産業部 工業技術研究所 環境科 上席研究員 太田良 和弘 氏 )

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コラム 学識者・企業人はこう考える!

- 食品廃棄物のメタン発酵処理によるエネルギー回収と発酵残渣液の有効利用 - 県経済産業部 工業技術研究所 環境科 上席研究員 太田良 和弘 氏

県では、環境と調和した持続可能な社会の形成を目指すため、「静岡県バイオマス活用推進計画」を策定し、バイオマスの利活用向上に取り組んでいます。

 

事業者から出る食品廃棄物は、県内で年間約25万トン発生しており、食品リサイクル法により適切な再生利用が求められています。食品廃棄物を自社で再生利用できない事業者は産業廃棄物処理業者に多額の委託費を支払って再生利用しており、その費用削減は大きな課題です。

 

この課題解決のため、平成26年度から工業技術研究所、畜産技術研究所、農林技術研究所及び水産技術研究所が連携し、新成長戦略研究「分散型エネルギー社会に貢献する小型メタン発酵プラントの開発」に取り組んでいます。
この研究では、県内の多数の中小規模食品廃棄物排出事業者の排出規模に適した安価で小型のメタン発酵プラントを開発し、その発酵プラントを導入してもらうことにより、@事業者の食品廃棄物の委託処理費の削減、Aメタン発酵発電による分散型エネルギー社会への貢献、Bメタン発酵残渣液(消化液)利用による物質循環型社会への貢献が図られることを期待しています。


小型メタン発酵プラント開発では、大型プラントのようなバッファー効果(発酵処理時間を調整する余力)が期待できないため、メタン発酵に不向きな原料を含む廃棄物への対応が技術的課題となります。

 

そこで、工業技術研究所では、油及び固形分を多く含むメタン発酵しにくい原料を、微生物処理によりメタン発酵しやすい原料に変換する新しい前処理技術を開発し、この技術を採用したパイロットプラントを製作しました。

 

事業者がメタン発酵プラントの導入を検討したい場合、実際の食品廃棄物について、基礎実験によるスクリーニングからパイロットプラントを活用した実証化試験、環境アセスメントやコスト試算といったライフサイクル評価など、総合的にサポートする体制づくりを進めています。ご興味をお持ちの方は遠慮なくご一報ください。

 

E-mail:sk-kankyou@pref.shizuoka.lg.jp (迷惑メール対策のため、左記アドレスをコピーしてご利用ください)

 

研究コンセプト

 

メタン発酵用高効率前処理装置(実証化試験機)

 

 

 

平成28年10月(執筆はH28年8月)

 

県経済産業部 工業技術研究所

環境科 上席研究員 太田良 和弘 氏

 

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