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コラム 学識者・企業人はこう考える!

- “サステナブルウェイ” 〜プラントイ社のエコ活動〜 - (プラントイジャパン梶@代表取締役 前畑謙次 氏)

タイで誕生した、プラントイ社は、創業以来、サステナブルウェイ(持続可能な方法)を目指してきました。創業者、Mr.Vitool(ヴィトュール)氏は廃棄されるだけのゴムの木を再利用して、世界で初めて木製玩具を作りました。そして30年後の2014年、今度は誰も見向きもしなかったゴムの木の切り株を掘り起こし、木粉にして高圧で固めたHDF(High Density Fiberboard / 高密度繊維版)を開発、「プランウッド」と命名しました。根株は一般的には廃棄されるものですが、粉砕することで無駄なく使用することができるようになりました。プラントイジャパンは、2003年、彼と前畑ファミリーとの合弁会社として、この静岡に法人登録された会社です。

 

当社の玩具の原料である木材=森林が、いま危機に瀕しています。世界では、2010年時点で約520万ヘクタールの森林が消滅したといわれています。全世界の森林の総面積は40億ヘクタールで、森林化率(国土と森林との比率)は約31%です。日本の森林化率は68%で世界3位、1位はフィンランドの72%、2位はスウェーデンの69%、アジアの平均は19%で、ヨーロッパは45%、北米・中南米は33%、プラントイ社のあるタイは30%とかなり低い状況となっています。

1896年、時のラーマ五世は森林局を設立し、森林化率50%を目標に掲げましたが、1960年代の経済社会5か年計画で森林が伐採され、森林化率は70%から30%台まで落ちてしまいました。タイは南部での森林の減少が著しいのですが、北部では森林の減少が洪水の原因となっています。

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プランウッドを使用した木製玩具ダンシングアリゲーターU

 

このような背景のなか、プラントイジャパンは、日本とタイの森林を守る活動を1991年から実施しています。2014年には、タイ南部でのマングローブ植林活動を実施していた成蹊大学の加藤茂先生とワライラック大学と共同し、植林を行いました。また、北部での植林活動は、日本のNGOグループと連携し、今後、実施する予定で、タイの森林化率50%を目標としています。

 

日本では、2011年に静岡県と静岡市と協定を結び、5年間に渡り、静岡市の森林4.11haを整備しています。更に、森林保護を目的とした一般社団法人世界木製玩具協会を設立する予定です。

日本は、かつて戦争や公害などで、幾度となく緑豊かな山林を失いましたが、国を挙げた植林活動の結果、世界でも有数の森林化率を達成しました。しかし、その人工林の多くが、放置され様々な問題を引き起こしています。間伐されない森林は、国が適正価格で買い上げ、人工林だけでなく、原生林に戻す取り組みがあってもいいのではないでしょうか。

 

日本には、森林育成について理解がある企業がたくさん存在します。これもまた日本の美しい伝統の一つです。私たちはその栄誉と成果を次世代に受け継いでいきたいと思っています。

 

平成27年5月

(執筆は平成27年3月)

プラントイジャパン梶@代表取締役 前畑謙次

 

 

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