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コラム >エネルギーの適材適所(矢崎エナジーシステム株式会社環境システム事業部 事業企画部 吉広孝行
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コラム 学識者・企業人はこう考える!

- エネルギーの適材適所 - 矢崎エナジーシステム株式会社環境システム事業部 事業企画部 吉広孝行 氏

 1.会社の紹介
矢崎エナジーシステム株式会社は、各種電線事業、ならびにガスメーターに代表されるガス機器事業、タクシーメーター等の計装機器事業に加え、空調・太陽熱・木質バイオマス機器を扱う環境システム事業を四つの柱として三年前に発足、矢崎グループの生活環境部門としてお客様のニーズに即した製品・サービスをご提供させていただいております。
環境システム事業部は、エネルギーのベストミックスを合言葉に、再生可能エネルギーである太陽熱利用に40年前から取組んできました。


2.太陽熱利用について
地球のあらゆる動植物が恩恵を受ける太陽。しかし、化石燃料の存在で人類は、そのクリーンで無尽蔵なエネルギーを熱として有効利用することにあまり積極的ではありません。
一方、爆発的な拡大をみせる太陽光発電ですが、その背景にあるFIT(全量買取り制度)は、その制度そのものに限界があるため、諸外国ではすでに破綻しており、日本国内でも制度の見直しが必須のものになります。
こうした背景の中、国内では経済産業省が、『再生可能エネルギー熱利用加速化支援対策費補助金』を展開しており、次年度の継続予算として80億円を概算要求しました。これは、地域における業務用分野での再生可能エネルギー『熱利用』の普及拡大を図ることを目的に、自治体や民間事業者による太陽熱や木質バイオマス等、再生可能エネルギー由来の熱利用設備の導入支援を後押しするものです。

 

3.「エネルギーの適材適所」
3・11東日本大震災は、従来の日本のエネルギー政策に様々な問題を投げかけました。特に、「新エネルギー」と称されるバイオマス、太陽熱利用・雪氷熱利用、地熱発電・風力発電・太陽光発電などは、一次エネルギーのほとんどを海外に依存せざるを得ない我が国のエネルギー事情の中で、各分野からの注目度が高まっています。
矢崎は、エネルギーのすべてを電気で賄おうとする社会風潮に警鐘を鳴らす意味を込め「エネルギーの適材適所」を訴えております。火力発電所での発電は、使用する化石燃料の約60%が排熱や送電ロス等で消滅し、家庭に届くのは僅か40%程度です。貴重なエネルギー源である電気は、照明や動力など、電気にしかできない用途に傾注すべきであり、電気を再び熱に変換することは、無駄が多いのです。
平均水温15℃の給水を43℃に温める給湯など、低温度域の熱用途には、熱エネルギーを直接利用することが効率的であり、「熱は熱で!」がエネルギーの適材適所につながります。

 

4.「給水予熱」のお薦め
給湯の場合、冷たい水を太陽熱で予熱した後、給湯機で好みの温度まで温めて使用するシステムを「給水予熱」と呼びます。給水予熱システムでは、予熱に必要なエネルギー分の化石燃料が温存される「省エネ」効果、省エネ分の化石燃料が燃焼しない「CO2削減」効果、そして主たるエネルギー源を電気に依存しない「節電」に寄与します。

 

5.地球温暖化防止活動のキーワード
我が国のエネルギー消費は、相変わらず民生部門での増加に歯止めが掛からないのが現状です。特に老人保健施設や特別養護老人ホーム等の日中に大量のお湯を必要とする民生業務部門では、高齢化の進行により、増え続ける施設利用者数と開業当初の給湯設備容量のギャップから、止む無く日中でも「深夜電気温水器」で追い炊きしている施設もあり、その高額な電気料金に頭を抱える経営者も少なくありません。また、何よりも深刻な問題は、膨大なCO2排出量の増加です。
これからの地球温暖化防止活動のキーワードは「エネルギーの適材適所」であり「熱は熱で!」と「給水予熱」です。
矢崎は、これからも再生可能エネルギーの有効利用を通じ、社会への貢献と地球環境保護に向けた提案をして参ります。

 

平成26年10月

 

矢崎エナジーシステム

環境システム事業部

事業企画部 吉広孝行

 

 

 

 

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