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コラム >うちエコ診断を活用した家庭部門における省エネアクションの推進について(環境省 うちエコ診断員 梶野 尚之 氏 )

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コラム 学識者・企業人はこう考える!

- うちエコ診断を活用した家庭部門における省エネアクションの推進について - 環境省 うちエコ診断員 梶野 尚之 氏

地球温暖化の原因となるガスには様々なものがありますが、その中でも最も影響が大きいのが二酸化炭素(CO2)です。2012年度の日本のCO2の総排出量は13億4100万トンであり、1990年度比では、6.3%の増加となっています。また、日本の部門別の排出量の推移を見てみると、約34%を占める工場などの産業部門は1990年度比で10.7%減少している一方で、約16%を占める家庭部門は59.4%増加しています。家庭部門が大幅に増加している原因は、「ライフスタイルの変化」、「もったいない、倹約といった環境にやさしい生活の知恵を知らない世代の増加」、「市民への目標が抽象的で、強制力も無い」ということが想定され、家庭からのCO2排出量削減が急務の課題となっています。

 

図1 家庭からの温室効果ガスの排出量の推移

(出典:環境省地球環境局地球温暖化対策課「家庭エコ診断制度について」)

 

これを受けて環境省では、家庭部門への対策のため、省CO2・省エネに関する知識や省エネ家電、地球温暖化に関する幅広い知識を持った「うちエコ診断員」を養成し、各家庭の実情に合わせて実行性の高い省CO2・省エネ提案を行う「うちエコ診断」を平成23年度より実施しました。うちエコ診断は、家庭に診断員が直接出向く個別診断の他に、各種イベント等や企業で複数人の診断を対象とした集合診断が用意されています。

 

図2 家庭エコ診断の内容

(出典:環境省地球環境局地球温暖化対策課「家庭エコ診断制度について」)

 

うちエコ診断では、「明確な数値目標の設定」と「普段の生活で実施できる効果的な対策の伝達」という、今までの家庭の省エネ政策の弱点を克服しており、受診家庭からの満足度も高く、好評をいただいております。うちエコ診断の受診世帯数は、平成25年度までで3万世帯を目標に進められていますが、うちエコ診断の家庭の皆さまの間での認知度がまだまだ低いことが問題であり、診断の存在を多くの皆さまに知っていただくための取り組みが必要と思います。このためには、大企業や環境NPOの皆さまのサポートが必要不可欠です。受診家庭が増え、効果的な省エネ・省CO2対策が各家庭で実施されれば、1世帯ごとの削減量は小さくても多くの家庭で取り組むことで、大きなCO2排出量の削減に繋がっていきます。

是非、多くの皆さまにうちエコ診断を受診いただき、家庭部門のCO2排出量を削減し、「日本の削減目標は国民自身の力で達成する」という気持ちを多くのご家庭の皆さまに持っていただけるように、私も今後もうちエコ診断員としての活動により力を注いでいきたいと思っております。

 

平成26年3月

環境省 うちエコ診断員 梶野 尚之

うちエコ診断の受信はこちらからどうぞ

http://www.uchieco-shindan.go.jp/2013/uchieco/index.php

 

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