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コラム 学識者・企業人はこう考える!

- G.E.R.再生強化包装紙 - 富国紙業株式会社 西山智章 氏

 紙とはそもそも、再生利用に適した品物である。

日本における古紙回収の歴史は平安のころまで遡ることができると言われるほど古く、江戸期には庶民にまで広まっていたと言われる。現代でも紙は廃棄物となった際に「もっぱら物」という特殊な分類に属することとなる。再生利用の円環が形成され、広く一般に「紙は集めて再利用する」と言う認識が浸透していることがうかがえるだろう。循環型社会が成り立っているのだ。

 

そんな中で、静岡県内にて紙に携わる弊社が「静岡県リサイクル製品」の認定取得を目指したのは当然のことと言えるだろう。

切欠は「産業廃棄物適正処理推進功労者知事褒章(静岡県)」の受賞であった。弊社は元々「廃棄物を出さない」という理想の元に商品開発をしていたのだが、その中の「G.E.R.」「FBDF」という2つの製品が廃棄物の低減に寄与していると認められたのだ(FBDFに関してはリサイクル認定製品ではないため本稿では触れない)。

 

GERとは「紙によって紙を強化した紙」である。その原料のほぼ100%を紙としているため、当然リサイクルは可能である。つまり、原料の紙に再生紙を用いれば(再生時に発生する残渣を除けば)完全に循環する商品なのだ。

 

紙を強化するには通常、紙以外の素材が用いられる。紙よりも強い素材を合わせれば強化が容易であることは自明の理だ。しかしながらそれでは再生はできない。再生するためにはその不純物を除去するという工程が必要になってしまう。再生が可能な状態で強化するにはやはり、同素材である紙を用いるのが最良なのだ。

 

しかし、いくら環境に良いとは言っても知られていなければ使用されることはない。現在は工業系の層間紙、包装紙として使用していただいているが、残念ながら弊社には他分野に関する知識も経験も乏しく、GERの多方面への活用を探る中で県知事褒章をいただき、その縁でリサイクル製品認定制度も教えていただいた。

 

リサイクル製品認定制度で認知度が上がることは、ここまで読んで下さった貴方が強く証明して下さっているだろう。

 

平成24年7月(原稿執筆平成24年4月)

富国紙業株式会社

西山智章

 

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