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コラム 学識者・企業人はこう考える!

- 炭焼きから始める地球温暖化防止 - 有限会社渡邊組 代表取締役 渡邊圭三 氏

 

 当社では「木炭の製造処分」という、全国的にも珍しい処理方法で「産業廃棄物の中間処理業の許可」を取得しています。

これは当社会長の渡邊嘉彦が趣味で炭焼きを始め、最初は小型の窯で炭焼きをしていましたが、型枠の仕事を長年してきた事もあり、自社で鉄筋コンクリート造の大型の炭焼き窯を作ったことがきっかけです。

 

 昔の炭窯の欠点である小さい窯口を作業性の良い広いものにし、リフトが使えるよう全高も高くして観音扉を付けるなど、随所に工夫が施されているオリジナリティー溢れる窯です。

炭焼きの方法はバッジ式で、燃料用の薪を使って窯を加熱し、木が次々と熱分解する、昔ながらの自燃式の炭焼きとしました。

この方法は、仕込み(窯に材料を入れる)から炭焼き・窯出しに時間もがかかり、あまり効率の良い方法とはいえませんが、連続炭化の外熱式に比べ環境に優しい処理方法だと思います。

 

 「産業廃棄物の中間処理業の許可」取得については、過去に例が無い処理方法であること、窯が自社製であること等から、県のリサイクル室への粘り強い交渉を行いました。途中、諦めかけた事もありましたが、1年掛かりで許可を取得する事が出来ました。

そうして出来上がった炭ですが、通常の炭焼きはコナラ・カシなど特定の木を原料に、重く硬い火持ちの良い炭を作るのが一般的です。しかし当社の場合、スギ・ヒノキ・ヤナギ・雑木など、樹種に関係なく、受入れた木を原料にしているため、比較的比重の軽い軟らかい炭が多く出来上がります。

 

そのため当初より、炭本来の燃料用としての使用よりも、軽く軟らかく土となじみやすい性質を生かして農業用の土壌改良材としての利用を考えていました。そして今回、炭を細かく粉砕した土壌改良材「嘉炭(よしずみ)くん」がリサイクル製品として県のリサイクル製品認定を取得することが出来ました。名前の由来は会長「嘉彦」が作る炭から「嘉炭くん」と名付けました。皆様からは製品・ネーミング共に好評をいただいております。

 

炭は地力増進法(農林水産省)の土壌改良資材に指定されており、土中の通気・透水・保水性・保肥性の向上、土壌phの中和効果などが認められています。

更に、化石燃料から排出された二酸化炭素を再度土中に固定することができるため、地球温暖化の抑制にも関与する能力を持っています。

 

平成20年2月には二号窯も許可を取得しました。この仕事は人力作業となる部分が多く、又汚れる作業をしなければなりませんが、まだまだ現役で頑張って、良い炭を作ってもらいたいと思います。

 

平成21年 4月

有限会社 渡邊組

代表取締役社長 渡邊 圭三

 

 

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