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コラム 学識者・企業人はこう考える!

- 学生の視点から見た環境問題 - 静岡大学農学研究科環境森林学科専攻 松ヶ枝美江 氏

いつもタイトルやテーマはフリーでお願いしている本コラムですが、今回は「学生の視点から見た環境問題」というテーマで、静岡大学大学院(農学研究科環境森林学科専攻)に所属されている学生さんにコラムをお願いしてみました。

 

 森林資源科学科というとあまり馴染みがないと思いますが、この学科は名前の通り、森林について学ぶ学科です。実習では山へ入り間伐作業や測量を行います。そのような学科なので、林業や環境問題と切り離すことはできず、それに関係する様々な内容の授業を受けました。

 

 森林は二酸化炭素削減のために欠かせない役割を担っています。森林資源の実態を把握し、効果的に活用することは、二酸化炭素削減へ大きく影響を与えることができると考えられます。地球環境の悪化が問題とされている現在では、農学部に限らず、どんな学部に所属していても、ほとんどの生徒がなんらかの環境問題に関する授業を受けているのではないかと思います。しかし、実際に自分が関係していると感じている人は少ないのではないでしょうか。なぜなら、地球温暖化問題など、環境問題は、いずれも規模が大きく把握しにくい上、時間のスケールも大きく、非常に実感しにくいという印象を与えているからです。

 

 10月から静岡市でもいよいよレジ袋が有料化されました。私がよく行くスーパーでも実施され、エコバックを持っている方を多く見るようになりました。エコバック自体もたくさんの種類が販売され、環境のために、というだけでなく、エコバックを持つ楽しみも感じられるようになったのではと思います。有料化については、客足の減少など様々な不安要素もあったようですが、ほとんど影響は出ていないそうです。これは、環境に対する意識が高くなっている人が多くなっているからではないでしょうか。静岡市内の大型スーパーでは、全店舗のうち、46%が有料化になったそうです。市内のレジ袋消費量は約2億4000万枚で、それを二酸化炭素排出量に換算すると1万1500tに及ぶそうです。これは、市民という単位でも、地球温暖化という大きな問題に取り組めるという事例だと思います。

 

 有限である化石資源への依存を低減し、再生可能なバイオマスを利用して、循環型社会を形成していくためには、もちろん国の補助金や法律などの制度を整える必要があります。しかし、どれだけ制度が整っていても、生活にバイオマスを取り入れるのは実際に生活している人の問題となります。そのため、バイオマスを私達の実際の生活に活かすためには、政府や大学だけではなく、私たち一人一人が正しくバイオマスや環境問題について理解していることが最も重要なのではないでしょうか。大学が情報を持っているだけではなく、その情報を様々な立場にある人と共有し、活用していけるようにすることが大切だと考えます。

 

平成21年 1月

静岡大学 農学研究科 環境森林科学専攻

松ヶ枝 美江

 

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