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コラム 学識者・企業人はこう考える!

- 地球のウェルネスをまもるために - 静岡県立大学名誉教授 静岡産業大学 O-CHA学センター顧問 富田 勲 氏

drTomita

 静岡県立大学や、静岡産業大学での講義で“衛生”という用語の意義についてよく話した。 ”衛生”というのは 自らの生を衛(まも)ることで、常にウエルネスに心がけようという言葉である。丁度、自衛隊が“自らをまもる”隊であるのと同義である。公衆衛生、食品衛生、環境衛生などのように使われる。元来、生をまもろうとする仕組みは、人を始めとする動物や、植物すべての生物が具備しており、且つ、共生的で、地球もその例外ではない。動物と植物の関係では、前者が酸素を吸って、二酸化炭素を排出し、後者が、それと全く逆のことをして、生をまもり、共生している。地球はその媒体となって共生に参加していると言える。

 

 家の庭に、寒桜の木があり、例年2月末から3月初旬に咲いて、満開になることが多い。そして、その満開に合わせて どこからともなく たくさんのメジロがやって来て蜜を吸い始め、暫らくするといなくなる。 昨年は、1月下旬頃から暖かくなり、この分では 2月初旬に桜が満開になるのではと思っていたが、その頃一時的に寒くなって、結局、例年よりやや遅れて満開になった。 メジロは、丁度その満開に合わせて 実にたくさんやって来た。メジロは産卵から孵化、そして蜜が吸えるまでの成長に、少なくとも3週間はかかると思われるのだが、桜の開花をどのように予測して産卵するのであろうか? そして、その生をまもり、共生しているのであろうか?

 

 地球環境の変化は、動植物の生存や、活動に微妙な変化を与えるが、全体として、動植物の生はまもられ、共生が崩れることはない。しかし、昨今 話題となっているように 人間の活動が 度が過ぎると 二酸化炭素などの排出が盛んになって、温度が上昇し、様々な異変が起こる。丁度、人の病気と、発熱に似ている。地球の発熱にアスピリンは効かないので、病気(の予兆)をすばやく察知して、ウェルネスをしっかりまもることが重要である。地球の病気は 異常気象の頻発をはじめ、既に多く出ている。気候の変動がもたらす生態系への脅威を少しでも少なくし、すべての生物が健康で、共生を享受できる安全保障対策が急務である。

 

 近年、お茶の世界では、抗アレルギー効果をもつ“メチル化カテキン”含有のお茶の品種“紅ふうき”に注目が集まり、その栽培面積が増えている。お茶の機能性研究は、過去、従来の味や香りから、健康機能にシフトして、”やぶきた“以外の品種にも 目が向けられるようになって来た。常緑樹としてのお茶の木の、二酸化炭素吸収量が、他の植物に比べ多いのか、少ないのかは良く判らないが、従来の品種に比べ格段に多い品種が選抜できたとしたら、その栽培を計ることで、茶樹の生育とともに、地球のウェルネスをまもり、温室効果ガスの”排出取引“にも役立つと思えるが 如何であろうか?

小さな一歩であるとは思うが、これが他の植物に応用されると嬉しい。

                            

平成20年 7月

静岡県立大学名誉教授

静岡産業大学O-CHA学センター顧問

富田 勲

 

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