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コラム 学識者・企業人はこう考える!

-異業種に見る可能性- 三興開発株式会社 取締役 鈴木 正浩 氏

※ 特集として、静岡県リサイクル製品認定制度で認定を受けた皆さんのコラムを5〜6回に渡り掲載していく予定です。第1回目の今回は、PS灰と砂利洗浄汚泥からリサイクル製品を作り認定を受けた、三興開発鰍フ鈴木取締役に執筆をお願いしました。

 

 

三興開発蒲髢リ様顔写真 富士山の麓に位置する富士市は“紙のまち”として知られています。弊社はこの富士市に拠点を構え、生コンクリート用の砂利・砂製造業を40年以上営んで参りました。平成14年以降は生コン事業やリサイクル事業への事業展開を進め、地域社会に少しでも貢献出来るよう日々努力しております。

 

 リサイクル業への事業展開を通して、私自身が非常に良い勉強をさせて頂いたと思うことは、「業界の常識・慣例といったものに囚(とら)われることなく、柔軟な考えを持って物事に当たる」ということです。『リサイクル』という言葉を辞書で調べますと、「資源の有効利用および環境汚染防止のために、廃物を原料として再生し利用すること」とあります。リサイクル業とは、不要なモノを必要なモノへと加工していく訳ですから、柔軟な考えなくしては出来ません。ひとことで「廃棄物」と申しましても、様々な種類の廃棄物が存在します。例えば、皆様の業界で購入している製品が、他の業界では廃棄物として処理されているかもしれません。既に異業種間での有効活用が確立されている場合もありますが、未だ開拓されていない廃棄物もまだまだたくさんあるはずです。

 

 弊社が事業活動を行なう“紙のまち富士市”では、紙の製造に伴いペーパースラッジ(PS)と呼ばれる廃棄物が大量に発生しております。今までも様々な検討が行なわれて参りましたが、決定的な活用方法が見つからず、現在では減容化・無害化の為に焼却しペーパースラッジ焼却灰(PS灰)にした後、埋立等の処分をしております。現在の埋立処分場残存容量も少ないうえ、新規の埋立処分場の確保も非常に困難なことなどから、富士市では社会的問題にもなりつつあります。

 

 このように有効活用方法がなかなか見出せないという状況は、様々な業種で見られることではないでしょうか。採石業で発生する副産物も、現在に至るまで様々な検討がされてきましたが、非常に限られた用途でしか活用出来ませんでした。しかし、平成13年に製紙業と採石業との業種を越えた共同研究開発体制をとることになり、数年に渡り様々な検討が行なわれて参りました。異業種間での共同研究開発を通して、単独での活用が困難な廃棄物同士でも、上手に組み合わせお互いの長所を伸ばし合うことで幅広く活用出来る製品の開発に繋がるのです。

 

 これはあくまで一つの事例にすぎませんが、このように異業種間の共同研究開発を行なうことで、考えもしなかった新たな打開策が見つかるかもしれません。既成概念に囚(とら)われることなく何事にも柔軟な考えで取り組み挑戦していくという姿勢を、今後とも大切にしていきたいと思います。

 

平成18年12月

三興開発株式会社

取締役 鈴木 正浩 氏

  

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