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コラム 学識者・企業人はこう考える!

-エネルギー事業者の責務として- 静岡ガス株式会社環境安全対策グループ 課長 増田 潔 氏

静岡ガス増田さん顔写真 当社は静岡県の中東部を中心に約30万件のお客さまに「都市ガス」として天然ガスを供給しています。エネルギービジネスを展開している私たちにとって、地域環境および地球環境の保全は極めて重要な責務と認識しており、環境との調和を図った事業活動や、お客さま先における効率的なエネルギー利用の実現などを通して、より環境負荷の低い持続可能な社会を築いていくお手伝いをしたいと考えています。

 

 さて、都市ガスと地球温暖化防止との関係について少し具体的に触れてみます。天然ガスは他の化石燃料と比較して燃焼時のCO2排出量が最も少ないクリーンなエネルギーです。このため、天然ガスをお客さまに安定的に供給し利用を促進すること自体が、地球温暖化の防止に繋がります。これに加えて、効率が高く省エネルギー性に優れた機器やシステムを提供することで、お客さま先でのエネルギー利用時のCO2排出量抑制や省エネに貢献できると考えています。

 

 高効率機器・システムで代表的なものはガスコージェネレーションシステムです。天然ガスでエンジンやタービンを回して発電し、同時に発生する熱をボイラーや給湯、冷暖房などに利用するシステムで、大規模な工場や病院、ホテル、事務所ビルなどで広く利用されています。さらに最近では、小型の家庭用商品も開発され普及が進んでいます。

 また、家庭用ガス給湯器なども従来は約80%が限界とされていた熱効率を、排気熱や潜熱を回収することにより約95%まで向上させた省エネ型の機種も開発されています。

 

 現在私たちが注目し期待しているのが次世代エネルギー「燃料電池」です。先日開催された「しずおか環境・森林フェア」においても、この燃料電池の原理や仕組みについてご紹介させていただきましたが、燃料電池の特徴を一言でいうなら、「水素と酸素の化学反応で電気を作り、その時発生する熱を利用してお湯を作る化学式発電装置」ということでしょうか。従来の発電システムのように、燃焼により発生した蒸気でタービンを回して電気を作る仕組みではないので、エネルギーの損失が少ない上、騒音や振動もなく、有害な排出物もないなど、非常に優れた発電システムと言えます。

 

 当社は天然ガスから水素を取り出すという部分で燃料電池と関わりがあり、静岡市内のご家庭でもモニターを募集して燃料電池の実証試験を行うなど、数年のうちに商品化することを目指してメーカー等と共同で試験や研究を続けています。また、環境にやさしい天然ガスの供給やガス機器販売等、本業で環境負荷軽減に寄与できるという、環境ビジネスという面で非常に恵まれた状況にあります。このような立場に感謝しつつ、自分たちの事業活動における省エネや廃棄物の発生抑制等は当然の社会的責務ととらえ、一層の管理レベル向上に取り組んでいきたいと考えています。

 

平成18年11月

静岡ガス株式会社

環境安全対策グループ

課長 増田 潔 氏

  

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