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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

リサイクル困難物を再生せよ(有限会社WIN)

有限会社WIN

設 立 :平成16年
資本金 : 300万円
従業員数: 8名

3Rや4R、循環型社会といわれる現代だが、リサイクルされていないものはまだ多い。そのうちのひとつが、古くから日本の家屋に使用されてきた屋根瓦だ。今回は、全国でも数少ない「瓦のリサイクル」を富士市で行っている「有限会社WIN」の代表取締役 山沢さんにお話を伺った。

C施設(骨材ストックヤード)

 

---先ずは会社の概要について教えて下さい

はい、当社は不要になった瓦(解体された家屋から出されたもの)を、産業廃棄物として受け入れ、破砕したものを舗装材料としてリサイクルしている会社です。瓦を専門にリサイクルしている企業は全国でも少なく、県内でも当社を含め2社のみと聞いています。

---起業のきっかけ、それと、なぜ瓦のリサイクルに取組まれようと思ったんですか?

大学を出て、最初はサラリーマンとして富士市内の企業に就職しました。経理関係の部署だったんですが、元々環境の仕事をしたいと思っていたので、思い切って脱サラし、起業しました。

瓦のリサイクルは、当時、父が解体事業を行っていまして、リサイクル困難物といわれていたものが、石膏ボード、ラスモルタル、ALC、混廃、瓦の5つでした。これらはリサイクルされないだけでなく、処理費用も通常より高値です。それぞれの組成や特徴を調べていくうちに、高温で焼かれて作られる瓦は、安全性が高く、物質として安定しており、耐久性に優れ、また多孔質で熱分散作用があることがわかりました。

リサイクルされた製品に皆さんが求めることは「安全かどうか」ということですから、瓦ならいける、と思いました。

IP19-21完成.JPG

施工例1

CIMG3037.JPG

施工例2

---それで瓦のリサイクルを選ばれたんですね。リサイクルの用途選定はどうされたんですか?

瓦の利用用途は色々と考えていましたが、先ずは量がはけて、瓦の特徴を活かせるのではないかと思い、舗装材を作ってみることにしました。セメント等の材料を買って来て、適当な配合・順序で瓦と練混ぜると、試作品は以外にも、すぐに完成しました。そこで、配合設計を作るため、原料それぞれの量を測って作ってみると、今度は何度やってもうまくいかず、結局2,000パターン近い配合試験を行い、ようやくデータ収集が完了しました。

セメントには試料の量や配合順序等、多くの知識が必要ですが、当時の私は理系、化学系、土木系の知識を何も持ち合わせていなかったので大変な時間と労力を費やしました。

いま考えると、なんて無謀なことをしていたんだろうと思います。

---かなり苦労をされたんですね。完成までにはどのくらいの時間を要したんですか?

完成までにはまだまだかかりますよ。実験室レベルのいわゆる机上試験での配合設計は決まりましたが、テスト施行で現場実験をやってみると、これがまたうまくいかなかったんです。

現場実験で何度も失敗を重ね、とりあえず製品として世に出せる段階まで到達しましたのが平成17年頃だったと思います。最初の現場は150uもあるところだったんですが、おかげさまでうまく施行することができました。

こうして実際の施工を行うことで経験を重ね、情報を収集し、製品が完成に至るまでには5年ほどの歳月を費やしました。

5年の間には施工のやり直しなど何度もありましたが、いま振り返ればそれらもよい経験であったと思っています。

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