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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

地場産業の生き残りをかけて(ヨシオカ製靴)

ヨシオカ製靴

タイトル:地場産業の生き残りをかけて

取材先 :ヨシオカ製靴
設 立 :平成12年 1月
出資金 :1,000万円
従業員数:10名

今回は静岡の地場産業であるサンダルや靴の製造を業としている市内にあるヨシオカ製靴さんにお伺いしてきました。
安価な外国産の製品がシェアの大部分を占める中、静岡の地場産業はいかにして生き残りの道を模索しているか、環境ビジネスとの係わりも織り交ぜながら紹介していきたいと思います。

 

 

---まずはじめに、御社の事業概要などについて教えてください。

当社は静岡の地場産業である靴やサンダルの企画・製造依頼によるOEM提供などを業として行っています。取り扱う靴はサンダルやスニーカー、革靴など多岐にわたりますが、特に、医療現場で使用される皮製の靴は、当社の製造販売の50%を占める主力製品となっています。また、7年前からはメーカー提供だけでなく、自社ブランド製品の展開も始めました。

---自社ブランドを立ち上げるに当たってのお話など聞かせてもらえますか?

我々中小企業の新規参入による自社ブランド設立というのは、例えば大手のスポーツメーカーなどと違い名前が売れていないので、なかなか売れないのが現実です。どうしたら消費者が、無名メーカーの靴を買ってくれるか検討を重ねました。そこで出た結論が、「脱ぎ履きしやすい」という、機能性を持った靴を作ることでした。

そんな折、以前から製品の提供を行っていたベビーシューズメーカーから、とある相談を受けたんです。

そのメーカーは、ベビーシューズを専門に扱っている老舗企業ですが、新たに高齢者用の靴の開発に取組まれていました。なぜベビーシューズメーカーが高齢者用の靴?と思われるでしょうけれど、実は両者共、重心が不安定でベタ足・すり足という共通の特徴があるんですね。ベビーシューズで長年培ったノウハウが生かせるというわけです。

医療用の革靴

まずは高齢者の方がどんな靴を履いているか(どんな靴が好まれているか)調べるため、日本福祉大学の協力のもと、モニター調査を行いました。その結果、脱ぎ履きしやすい柔らかい素材でできた靴が好まれているということがわかりました(日本福祉大学でのモニタリング調査による)。

靴を脱ぎ履きするという行為は、前かがみになったり、しゃがんだり、体をねじったり、高齢者の方にとっては体に大きな負担がかかるんですね。そのため姿勢を変えることなく、簡単に脱ぎ履きできるような靴を皆さんが好んで履かれていたんです。

しかし柔らかな素材でできた靴というのは、脱ぎ履きしやすい利点がある一方、重心の不安定なお年寄りには不向きで、製品の耐久性も低く、デザインもよいものが少ないんです。ですから、転倒による事故も多く、また歩き辛いため、結果、外出が億劫になり、室内にこもりがちになるという悪循環に陥ってしまっていました。

そこで、ちょうど脱ぎ履きしやすいという機能について開発を行っていた当社に相談がありました。弊社は高齢者のみをターゲットに開発を行っていたわけではありませんでしたが、高齢者が簡単に脱ぎ履きできるということは、すなわち万人が脱ぎはきしやすい靴であるため、共同研究に賛同した形です。

こうして当社と大手メーカー、日本福祉大学の3者による産学連携での開発の結果、万人に優しいユニバーサルデザインシューズが誕生しました。

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