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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

バイオガス発電導入事例紹介(山梨罐詰株式会社)

山梨罐詰株式会社


設立年日(法人に改組):昭和8年11月
資本金:1千万
従業員数:116名

日本の原発事故を受け、世界はエネルギーの大転換期を迎えています。期待されるのは、太陽光、風力などの再生可能エネルギー。今回は、県内の再生可能エネルギーを取り入れた先駆者、山梨罐詰株式会社(静岡市清水区)研究開発部長の望月氏に、廃シロップを利用したバイオガス発電についてお話を伺った。


―――最初に山梨缶詰さんの概要について教えてください。

当社は、1800年代(明治初期)にみかん・緑茶の山地問屋として創業し、その後、国内産の生原料を利用したみかんや桃などのフルーツ缶詰の製造業を開始しました。業績は順調で、カップ入り食品や調理缶詰製品、ツナ缶詰の製造等も手がけるようになりましたが、度重なる原料の高騰と安価な海外製品の普及による市場全体の価格の低下により、生原料利用の缶詰製造からは撤退しました。

現在はカップ入り食品、レトルトパウチ、フルーツ・ツナ缶詰などを製造し、売上高では45億円(2008年3月期)となっています。

―――なぜ食品会社を営まれる山梨缶詰さんがバイオガス発電に目を向けられたのですか?

当社では、輸入した大きなフルーツ缶詰から家庭用サイズの小さな缶詰を製造しますが、缶詰に入っていたシロップは、種々の理由により再利用ができません。

廃棄のためには、液体ですので排水処理が必要となりますが、含まれる糖度の高さにより、排水処理施設の負担が大きくなり、コスト増を招いておりました。そこで静岡県の工業技術研究所のリサイクルスタッフに相談し、廃シロップの有効利用の方法について研究することとなりました。そこで発案されたのが廃シロップを利用したバイオガス発電です。

バイオガス発生装置

 バイオガス発電装置

現在、当社が取り組んでいるバイオガス発電は、小型で安価なメタン発酵により取り出したバイオガスを、ガスタービンにて発電し、そのときに発生する熱も利用する「コージェネレーションシステムです。本システムを採用することで、排水処理設備(つまり環境)への負担を低減し、また熱と電気双方のエネルギーを利用することで、CO2の削減効果が期待できます。

メタン生成菌

平成23年1月に実施した視察の様子 

―――今回のプロジェクトに取り組んだ結果についてお聞かせ下さい。

まず、コストの削減に貢献したことです。排水処理の負荷削減はそのまま排水処理費用の低減になり、バイオガス発電による電気料金の削減もできました。

二つ目はプラントを建設したことにより新たな展開が生まれたこと、缶詰会社によるバイオガス発電は業界だけでなく様々な方面でも話題となりました。

三つ目は菌に対する考え方の食品への応用です。いまは研究段階ですので多くは語れませんが、バイオガス発電に利用した共生菌の食料品への応用など、可能性は無限大です。

―――最後になりますが、今後の展望についてはどのようにお考えでしょうか。

いま考えているのは、この施設を導入したことによる更なるメリットの追求です。具体的には、廃シロップを利用したバイオガス発電利用システムによる排水処理施設の負担低減効果及び(コストを含めた)エネルギーメリットについて、具体的な数字を把握するとともに、CO2削減量を算出し、国内CDM認証取得へ向け準備を進めているところです。

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環境先進中小企業を目指しております。
アイデアは企業規模に関係ない。実現性で勝負。
中小企業特有の小回り性、決断の速さを武器にして、他社に負けない品質・製法で商品(排水処理設備も含め)を開発しております。

 

望月 光明(もちづき みつあき)
山梨罐詰株式会社研究開発部長
缶詰一筋 35年。
清水区興津生まれ。地元に生まれ、大学で食品を勉強し、地元の会社に就職です。
製造関係 28年 ミカン缶詰・ツナ缶詰・カップゼリー・レトルトパウチすべて作れます。
研究開発 7年 新製品の開発から、排水処理まで、開発・企画を仕切っています。

 

 

山梨罐詰株式会社(http://www.yamanashi-kanzume.co.jp/index.html

静岡市清水区興津中町974 〒424-0204
TEL054−369−1101 FAX054−369−4112
問い合わせ http://www.yamanashi-kanzume.co.jp/corporate/access.html

 

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