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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

輻射式冷暖房装置導入事例


焼津市総合体育館シーガルドーム

2020年に開催予定の東京オリンピックでの各国選手村が、県内の多くの市町で決定しました。ところが練習で使用される体育館の大部分は空調が導入されておらず、最近の異常気象による気温の上昇で、選手の健康管理が懸念されています。

こうした中、焼津市は昨年12月、同市総合体育館シーガルドームに地下水熱交換システム(輻射式冷暖房装置)を導入しました。

そこで平成30年11月12日、県環境政策課では同施設の見学会を開催しました。 参加者は県内市町の環境担当課、スポーツ担当課、資産担当課等の職員約40名。
最初に焼津市交流推進部スポーツ課総合グラウンド管理センター所長原崎晴之氏により本施設の説明があり、その後、実地見学等が行われました。


当日の様子

焼津市総合体育館シーガルドームは、1991年の就航以来26年が経過、設備の老朽化により全面改修工事が行われ2017年12月に完了しました。改修費用は全体で5.58億円、メインアリーナ(2,160m2)に導入された地下水熱交換システム(輻射式冷暖房装置)は約1.8億円。導入に当たっては、通常のいわゆるパッケージ型のエアコン等とイニシャル〜ランニングコストの試算を実施、最終的に同方式に決定したとのことでした。

一般的に空調システムというと、冷たい(又は暖かい)風が吹出口から出てくるタイプをイメージすると思いますが、本システムから風は一切発生しません。地下水(井戸深度110m)を壁面のパネル内に循環させ、空間全体を冷やすシステムです。細かな温度の設定は不得意ですが、除湿能力が非常に高く、湿度80%の状態から4〜5時間で60%まで下げるということです。

一般的な体育館における1時間当たりの空調の費用は6,000〜10,000円(広さ等条件により異なる)ですが、本施設では地下水のみの利用時は1時間当たり400円(うち半分の200円は市が負担)、ヒートポンプチラーを回しても1,300円/時と非常に安価です。7〜9月は地下水のみ24時間運用し、夜間にできるだけ施設全体を冷やしておくことで、昼間のヒートポンプチラーの設定温度や運転時間を省力化したとのことです。

本システムの導入により、無風状態が求められる卓球、バドミントンやソフトバレー等のスポーツ競技の国際大会や全日本級の大会・合宿のオファーが増加したということでした。 また今夏初めて運用した結果として、毎年夏季に数件発生していた熱中症での搬送は発生しなかったとのことでした。

導入時には、施設内の前面にパネルが必要ではないかなど心配はあったようですが、現状の設置面積で十分な効果が出ているとのことでした。

参加者から「災害時の運転が可能か」という質問が出たところ、「設備に問題が出なければ、小さな発電機等でポンプが稼働できれば空調の利用が可能」ということで、参加者の関心も非常に高かったように感じられました。



青色の部分が地下水が循環するパネル


パネル部分


パネルの表面は水滴がびっしりと付着している(除湿効果)

本件に関する問合わせ
静岡県くらし・環境部環境局
電話:054-221-3597


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