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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

廃石膏ボードの地域内活用を目指して(株式会社渡邉興業 WATAKO)

株式会社渡邉興業 WATAKO

株式会社 渡邉興業 WATAKO
設立年月:昭和63年 5月
資本金:1,000万円
従業員数: 25名

家屋の解体等により大量に発生する「石膏ボード」は、価格の安さや分別の問題等からリサイクルが進まず、管理型処分場へと埋め立てられており、今後、ますます排出量は増加するといわれている。今回は富士市で石膏ボードのリサイクルに取組んでいる「鞄n邉興業」専務取締役渡邉卓也氏にお話を伺った。

 


---先ずは貴社概要についてお伺いできますか?

はい、当社は総合解体設計施工を中心に、産業廃棄物収集運搬・処理、土木工事を業として行っております。

元々は解体業一本で業を行っていましたが、そこで発生する廃棄物の運搬や処理を自社で管理する目的で、産業廃棄物収集運搬・処理業への取り組みを行っています。

---今回お伺いした目的は、貴社で行われている石膏ボードのリサイクル事業についてですが、お話をお伺いできますか?

はい、当社では、石膏ボードを破砕し、紙と分別をした後、グラウンドで利用する白線を製造する事業を始めました。

当社の本業である解体工事により発生する材として、日本の家屋に古くから使われてきた土壁の排出はほぼ終了し、いま石膏ボードへと切り替わる転換期へきています。そしてこれから石膏ボードは、ますます大量に発生することが容易に予測できます。石膏ボードは管理型処分場への搬入になりますので、処分代も高価で、リサイクルの方法が各分野で模索されています。

これは新たなビジネスチャンスであると共に、リサイクル方法を見つけることが、解体業界での生き残りを左右するといっても過言ではないと思い、5〜6年前よりリサイクル方法を模索していました。

受入した廃石膏ボード

拡大写真

 

---たしかに石膏ボードは処理費が高価な上、大量に発生するため、解体費用のコスト上昇を招く要因となっていますね。それゆえ不法投棄も多く、今後の業界の課題ともいえるかと思います。

はい、そこで石膏ボードをリサイクルするための機械販売を行っているメーカーを色々と選別し、その中で実際にリサイクルの実績があるメーカーの機械を選定することとしました。

石膏ボードのリサイクルにはいくつか方法がありますが、多くの場合、億単位の設備投資(ボイラー設備等導入のため)が必要になります。また、それらの設備投資を行わないでリサイクルした製品は、既に供給過剰状態です。

莫大な設備投資をすることなく、この厄介な代物を流通させる方法として当社が採用したのが石膏ボードを100%使用した「グランド用の白線」でした。

早速、富士市の教育委員会へと完成した製品を持ち込み、試験使用を依頼しました。数日後、学校の担当者から来た連絡は、「風に舞ってしまう(比重が軽い)、雨が降ると水に浮いてしまう、白色度が足りない」、という、製品の不具合についての連絡でした。

カオリン粉末

石膏ボード粉末

 

石膏ボードを100%再利用したグランド白線が、既に国内では利用されていたため、当社としても採用したリサイクル方法であるにも係わらず、こんな苦情があるとは思いもよりませんでした。

問題解決に向け試行錯誤する中で、あるとき専門家から、「カオリン」を使ったらどうか、という提案がありました。カオリンはケイ酸アルミニウムなど天然に産出する粘土鉱物で、陶磁器や化粧品の原料として利用されている無害の物質です。

その話を社内会議で報告したところ、カオリンを扱っているところがある、という情報が社員からありました。すぐにカオリンを取り寄せて実験を重ね、配合率についての研究を行いました。

その甲斐もあり、一般的な白線と遜色ない石膏ボード配合グランド用白線「エコライン」を製造することに成功しました。

 

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