静岡県環境ビジネス情報サイトエコマート静岡メニューへスキップ本文へスキップ

サイトマップ

ホーム > ビジネス事例紹介>静岡から発信する食器の3R活動ここから本文

ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

静岡から発信する食器の3R活動

エコなうつわ屋さん


分類:市民団体
設立年月:2012年3月
活動人数:2人

ふじのくにエコチャレンジ表彰状 低炭素杯2017優良賞



2016年度、静岡市内で食器のリサイクル活動を展開する「エコなうつわ屋さん」が『ふじのくにエコチャレンジCUP 2016:グランプリ(イベント部門)』、 『低炭素杯2017:優良賞』を受賞しました。エコなうつわ屋さんが行っている食器のリサイクルは、静岡では初となる先進的な試みです。 家庭で使われなくなった食器が一体どのようにして再生利用されるのか。その特徴やリサイクルまでのプロセス、そして今後の課題について、エコなうつわ屋さん代表 増田功雄氏にお話を伺いました。



取り組みの概要

家庭から排出される陶磁器製の食器は、多くの場合、埋め立てごみとして処分されます。 県内はもちろん、全国的にも最終処分場は大変ひっ迫しており、もったいないという観点からも、再生利用する必要があると以前から考えていました。

そこでわたしたちは回収した食器を、そのまま活用できるものは中古食器としてリユースし、リユースできなかった食器は「エコ食器」としてリサイクルすることで資源の循環へ繋げる取り組みをすることにしました。

リユースできなかった食器は0.008mmまで粉砕し、そこに地元の陶土を8割混ぜて「再生陶土」にします。

 

破砕した食器から作った再生陶土

 

再生陶土はエコ食器として工場生産され、新しく商品として生まれ変わります(エコマーク認定品)。
見た目からは、リサイクル商品であることに気が付く人はほとんどいません。 他にも、再生陶土で作った風鈴や鉢など様々な商品が作家さんたちの手によって作られています。

 

再生陶土を配合して作られた「Re−食器(エコ食器)」(エコマーク認定品)

 

再生陶土から作られたeco風鈴)

 

この食器リサイクルの研究は1997年に美濃焼の産地である岐阜県で始まりました。研究の主体となっている組織は「グリーンライフ21・プロジェクト」という資源循環に関わる一連の企業・団体の集まった組織です。
静岡での活動は2012年3月から開始し、これまでおよそ6tの不用食器を回収しました。 ただし市内でリユースしたのは6tのうち全体の3〜4割に留まり、残りはエコ食器の拠点地である岐阜県の工場へ送ってリサイクルしています。
しかし、それでは静岡市内での資源循環には繋がりません。静岡のごみを静岡で循環させるためには、まずみなさんに取り組みを知ってもらわなければなりません。そのため、不用食器の回収を行う「もったいない食器市」や、エコ食器の展示販売など、市内で普及啓発のための数々のイベントを開催しています。

課題

物理面での課題としては、再生陶土に混ぜる粉砕食器の含有率は50%が限度で、それ以上は焼き入れの際に割れの原因となることや、粉砕食器の含有率が20%以下でないと着色が難しいことから、デザインの豊富さや種類では従来の食器に一歩劣ることが課題です。
そういった要因もあり、リサイクル食器はまだ市場にあまり流通しておらず、陶器全体の中で美濃焼きが占める割合が約50%とした場合、再生食器の割合はそのうち2%程度です。
やはり、まだまだ普及啓発が足りていないと常々感じています。

そのような状況から、学校給食の現場においても一般的にはプラスチック製の食器がほとんどを占める中で、掛川市のある小学校では給食に再生陶磁器製食器が採用されている例もあります。今後、県内の市町にも同様の動きが広まるように努力しているところです。

今後のいきごみ

銀行や病院で行った展示等の普及啓発の取り組みが新聞でも取り上げられ、食器リサイクルの取り組みが広まりを感じています。
また、新たな啓発の取り組みとしてワークショップ形式での多肉植物の寄せ植え等の工作イベントも実施しています。参加した子どもたちや親御さんからも、ただ販売するよりも啓発に繋がり、大事に使ってもらえると好評です。

 

リユース・リサイクル食器を使った多肉植物の寄せ植え

 

食器は、重くかさばるため、布やPETボトル等のリサイクルに比べて、収集、保管、移動等に手がかかることもあり、積極的にリサイクル等の取組みをする市民団体等がまだまだ少ないのが現状です。
そのため取り組み自体がまだあまり認知されておらず、まずはみなさんに知ってもらうことが第一歩と考えています。
今後も食器リサイクルの取組みを続けていきますので、ご協力をお願いします。


 増田功雄(ますだ いさお)
 エコなうつわ屋さん 代表

 

エコなうつわ屋さん ブログ
http://eco50.eshizuoka.jp/
Facebook
https://www.facebook.com/isao.masuda.9

前に戻る