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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

環境保全とシニアの就業の場創出を目指すNPOの活動 (土に還る木・森づくりの会)

NPO法人土に還る木・森づくりの会

  設立:平成8年1月(NPO法人化は平成12年8月)

  構成メンバー:60名

富士山麓等の風倒木や間伐材を材料にして植木鉢を作り、広葉樹の苗木やどんぐりを植付け、苗木が大きく育ってきたら鉢ごと土に還す活動を市民参加で実施している。この森づくり活動の進め方の経験とノウハウを蓄積して情報発信を行ない、国の内外に広めていくことを目的としている。また、2004年からはシニアの仕事の場として御殿場プレミアムアウトレット内にバラ園を設置し、その経営も手がけている。

今回は代表理事の関田喬氏にお話を伺った。

NPO建物

 

 

 

----森づくりの活動はいつから開始されたんですか?

1995年に静岡県を襲った台風の影響により富士山麓にはたくさんの「風倒木」が発生したんです。これらは有効的な活用方法もなく、地元の林業家もその処理費に頭を抱えていました。そこで、捨てるならば、と96年1月にNPOの前身である「御殿場森林研究会」を組織し、風倒木を植木鉢等に有効活用するための実践研究を開始しました。

しかし木材を植木鉢に加工する場合、加工方法が特殊なため、多くの課題を乗り越えてようやく特殊加工技術を確立しました。その後、日本財団などの援助を受けて機械設備等を揃えていき、平成12年8月にNPO法人を立ち上げました。

 

加工後

機械加工した状態

ミノで削る

更にノミで内部を削る

----具体的にどのような活動を行っているんですか?

御殿場市御胎内清宏園内に工房を開設して、間伐材や風倒木を使った植木鉢制作体験教室を開催し、苗木が育ったら植木鉢ごと土に植えて森づくりをする活動を行っています。これは、倒木等をそのまま15cm程度の輪切りにして中身をくり抜き植木鉢にするというものです。

参加者はノミ等を使用して木材を植木鉢の形に整え、そこに広葉樹であるナラやクヌギの苗木を植え、数年後育てた苗木を土に還すことにより、森づくりに参加するというものです。材料の木はある程度事前に専用の機械でくり抜いてあるため、小学生や高齢者でも簡単に作業を進めることができます。

通常、植木鉢はプラスチックや陶器でできているものがほとんどですが、木で作った植木鉢は植え替え時にも廃棄物が出ない上に鉢は腐って有機肥料となり、根付きもとてもよいというメリットがあります。また、木をくり抜いた鉢植えが今まで市場にはなかったため、東京の森林の市に出展をしてみたところ非常に売れ行きがよく好評でした。

ただし、植木鉢を売ることを目的として事業を継続した場合、大手が参入すればすぐに負けてしまいます。つまり、大手ではできない付加価値をつける必要があったのです。

そこで、植木鉢制作〜植樹活動までを一般の人たちが参加できるように仕組み作りを行いました。この活動が実を結び、年間1,000人程度の参加者を得ることができるようになり、これまでに7,000人以上の方々に参加していただきました。また市内4箇所で盛づくりを実施しています。

これ以外にも、2年前からは地元の協力を得て、御殿場プレミアムアウトレット内にてバラ園「リビングローズガーデン御殿場」を開設し、その運営を行っています。

 

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