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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

医療系廃棄物リサイクルのパイオニアを目指して(株式会社タカヤナギ)

株式会社タカヤナギ

設立年月日:昭和63年12月
資本金:1,400万円
従業員数:14名

病院や診療所等の医療機関から発生する廃棄物は、医師の判断の元で一般廃棄物と感染性の廃棄物に分別される。使用済みの点滴パック・ボトル類は、通常前者に該当するものであるが、実はそのほとんどが焼却に回っているのをご存知だろうか?
今回は、全国で初めて使用済み点滴パック・ボトルのリサイクルに取り組んでいる、沼津市にある株式会社タカヤナギの取締役運行管理者高柳慎朗氏にお話を伺った。

 


―――では御社の概要からお聞かせ下さい。

当社は元々、三島市を拠点に荷物の運搬を主とした運送業を行っていました。それが2001年9月11日に起こったアメリカの同時多発テロ事件で貿易が大打撃を受け、輸出入がストップしましたよね。

当社にも大きな影響が出まして、当時は、またいつ起こるかわからないテロに頭を悩ませる毎日でした。しかし経営を傾かせるわけにはいかないという決意のもと、保有する「トラック」を活かし、「産業廃棄物収集運搬業」の許可を取得、新規事業を開始しました。

―――新規に産業廃棄物の収集運搬業を開始したということは、お客さん等にツテがあったとか?

いえ、一切ありませんでした。それでもフットワークだけはよかったので、色々なところに営業をかけて、更に翌年には特別管理産業廃棄物(爆発性・感染性等危険性の高い廃棄物)の収集運搬業や一般廃棄物の収集運搬業の許可も取得し、取り扱える品の幅を広げていきました。

そして3年前に中間処分業の許可を取得し、沼津市内に工場を取得、廃プラスチックの破砕を行い、破砕物の販売を開始しました。

―――実は、今回、御社を取材先として選定させてもらいましたのは、今までは廃棄されていた「あるもの」をリサイクルされているからなんですが、そのあたりのお話を伺えますか?

はい、当社の収集運搬元に病院・診療所があり、使用済み点滴パック・ボトルが大量に廃棄されていました。当社は、これら点滴パック・ボトル、透析用のポリ缶をリサイクルしている全国的にも珍しい取組を行っている企業です。

点滴パック・ボトル等は特別管理産業廃棄物ではありませんが、医療系廃棄物であることとリサイクルするのに手間がかかるという2点から、これまでは全国的に焼却処分されていました。

回収された点滴パック

透析用ポリ缶

 

ですが、これらはその用途からも非常によい素材が採用されている上、その用途から、紫外線劣化が皆無です。これほどの優れた素材を焼却してしまうのは、非常に“もったいない”との思いが、リサイクルにチャレンジするきっかけでした。

―――具体的にどのようにしてリサイクルしているんですか?

受け入れた段階では、ゴミ袋の中に様々な材質で製造されたパックが一緒くたになっていますので、これを選別します。次にラベルを剥離し、プラスチックと他の材質でできている部分を分離します。それから洗浄・脱水をし、破砕し、溶融ペレット化を経た上で、袋状に成形します。

口で言うと簡単ですが、ここまで辿り着くには結構な時間を費やしておりまして、やはり、みなが手を出さないのには、それだけ手間がかかるからなんです。例えば、点滴パック・ボトルには必ずラベルがついていますよね?ラベルは紙など本体とは別の素材でできておりますので、リサイクルするには必ず剥離しなければなりません。

ラベル剥離後の点滴パック

ペレット

でもこれをひとつひとつ手で剥がすのは効率的ではありませんし、大体うまく剥がれません。当社では、独自に開発したラベル剥離方法と剥離装置を使用しておりまして、これらは現在特許権の出願を行っています。

また袋の成形は温度や材料の配合割合などがとても大きく影響します。ですから、現在でも製品については研究中であり、少しづつ質も向上していると思っています。もちろん販売しているものについては自信を持っていますし、お客さまからクレームがついたことは一度もありません。

なお、袋のサイズはJIS規格で定められていて、一般的には45リットル、70リットル、90リットルです。当社ではこれらの他にも様々なサイズが作成可能で、厚みや色なども自由に設定が可能です。

エコポリ袋「耀」

製袋作業

―――今後の目標についてお聞かせ下さい

直近の目標としては、利用先の拡大、具体例で言えば、県立病院におけるごみ袋として採用していただけるよう努力しているところです。

長期的には用途の拡大、つまり現在は「ゴミ袋」のみですが、安全であることを証明して、色々な用途に「ポリ袋」として利用していただければと考えています。また、PP(ポリプロピレン)等ほかの材料も袋にリサイクルするためインフラ整備も進めたいです。

いま全国で大量に発生している点滴パック・ボトルはマテリアルリサイクルされていません。医療廃棄物であっても少し手間をかけてやればリサイクルができることをPRして、静岡県発の点滴パックリサイクルの先駆者としてがんばっていきたいと思います。

一言PR
弊社で製造しているECOポリ袋「輝」は、バージン原料で製造したポリ袋と比較しても強度も申分ありません。使用してみたい方、特注でも少量しかいらないという方、ご一報いただけると幸いです。宜しくお願いいたします。

 

高柳慎朗(たかやなぎ まさあき)
株式会社タカヤナギ取締役運行管理者
1972年3月19日生 (38歳)
趣味 バイク

 

 

株式会社タカヤナギ ( http://www.tkyng.com/index.html )

本社:三島市文教町2-15-36
リサイクル工場:沼津市西沢田221-3
TEL:055-987-8698 FAX:055-987-8208
お問合せ: http://www.tkyng.com/contact.html 
(お問合せフォームが開きます)

 

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