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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

地下水を利用した熱交換でエアコン可動(後編)(五條製紙梶Aお宮横丁(鰍ォたがわ))

静岡県では、富士山周辺の豊富な地下水の有効利用策の1つとして、富士、富士宮地区に地下水を利用した熱交換器による空調機器を導入しました。後編の今回は、導入先の五條製紙株式会社さん、お宮横丁さんにお話を伺いました。
なお、前編はシステムについて県環境政策課にお話をうかがいました。前編はこちらからどうぞ

 


〜実際に導入した企業にお話を伺いました〜社屋

五條製紙株式会社 ( http://www.gojo.co.jp/ )

地下水で熱交換する空調機器を導入した五條製紙株式会社の製造部長川上氏、製造部工務課動力環境整備係長佐藤氏、総務人事部総務人事課総務人事係村上氏にお話を伺いました。

五條製紙株式会社は本社を静岡県富士市に置き、資本金1億5千万円、従業員数157名、製紙業の中でも最高級塗工紙(洋紙・板紙)、その他特殊加工紙の製造販売を主に行っています。

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ホログラム紙

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非木材紙

環境への取組としては、重油発電ボイラーから灯油ボイラー、更に分散型ガスボイラーへの転換によるCO2の排出削減、環境省の実施する平成20年度及び平成23年度の自主参加型国内排出量取引制度への参加、ISO14001の取得、ケナフ・バガス等の非木材紙の取り扱い等を行っています。また、現在、当社倉庫・工場屋根に太陽光パネルの設置工事も実施しています。

当社では約3年前に、地下水を利用した空調システムを独自で当社工場内に設置しました。約840uの室内を25℃に保つための空調システムとして利用しています。 本システムは地の利を活かした省エネシステムで、環境にやさしいというだけでなく、コスト面でもメリットがありました。
今回の地下水を利用した熱交換器による空調機器についても同様に効果的と考え、導入に至りました。

設置したラジエータ

自噴井戸

ヒートポンプシステム

室内設置のデータロガー

当社工場敷地内にはいくつかの井戸があり、今回はそのうちの自噴井戸にラジエータを設置、空調機器を使用する部屋までの約120メートルの区間を、地下約30cmに設置したパイプで接続しました。工事期間としてはおよそ3〜4日間です。 設置した井戸は流量19リットル/分、水温は約15℃で年間を通じて一定です。

エアコンの使用感としては、機能面や操作含め、通常のエアコンと全く遜色ないですね。
当社工場内には地下水源があり、許可取水量は13,600t/日と膨大です。
今後、冬のデータも検証しながら、今後の展開を検討して参りたいと考えています。


株式会社きたがわ(お宮横丁) ( http://www.puku-ichi.com/index.html )

地下水で熱交換器する空調機器を導入した株式会社きたがわの専務取締役佐野氏にお話を伺いました。

当社は創業1933年(昭和8年)、北川製餡所としてあんこの製造を主として行い、他に豆類・菓子材料の販売を富士宮市にて行っています。
また市内浅間大社の目の前にあるお宮横丁の運営も実施しており、今回のシステムはお宮横丁の一番奥にある店舗に導入しました。

お宮横丁は富士宮やきそばや特産の鱒を使った軽食、スイーツを販売する店舗が複数入った、いわゆる昔ながらの横丁をイメージして展開している施設です。休日はもちろん平日にも、年間を通じてたくさんの観光客をはじめとした方々が来店され、お食事やおみやげ物等のお買い物を楽しまれています。

熱交換に使われているラジエータ

横丁内の湧き水コーナー

中央には湧き水があり、水を飲んだり手を洗ったりすることができ、皆さんから好評をいただいています。
これまでは、使用後の水はそのまま排水となっていましたが、今回はその捨てられていた水の熱を利用しています。
湧き水は14リットル/分、水温は13度で湧き出しています。
人が楽しんだ後の水を使用するということが1つのコンセプトになっています。

湧き出した水は皆さんに利用していただいた後、オーバーフローした分がパイプを通り、ラジエータの入ったプラスチック製のコンテナに集められます。ここで熱交換され、隣の店舗のエアコンで熱が利用されています。設置に要した期間は2日ほどでした。

導入した店舗はこれまで家庭用のエアコン2台を空調に利用していましたが、本システム導入後は、1台のエアコンを完全に置き換えて対応できました。性能、操作性ともに、一般的なエアコンと全く変わりませんでした。

店舗内に設置されたエアコン

手前がヒートポンプ、奥は通常のエアコンの室外機

今夏8月の実績ですが、電気使用量で約20%の削減になりました。当初は、本当に地下水で熱交換ができるのか疑問でしたが、今夏は例年にない暑さだったことを考えても、効果があったと思います。
イニシャルコストは一般的なエアコンと比較して高価ですが、ランニングコストが抑えられ、CO2削減にも寄与できるのであればよいシステムだと思います。

ご存知の通り、富士宮市は水が大変豊富な地域です。当社の本業である製餡業ではたくさんの水を使いますが、特に富士山の湧き水を利用して炊いた豆はふっくらとして大変好評です。世界的に見ても水の価値は高まっており、重要な戦略物資の1つです。
工業の発展にも欠かせない電力を生み出すなど、水の様々な利用方法を見出し、水利用の先進地域として、当地富士宮をPRしていきたいと考えています。


● 熱交換システムの補助金は、「(一社)新エネルギー導入促進協議会」にあります。

http://www.nepc.or.jp/topics/2013/0527_2.html

● 県の温室効果ガス削減対策支援事業費助成のご案内

設備の更新・改修により温室効果ガス算定排出量の削減が見込まれる事業(例: ヒートポンプ式空調機、LED 照明、インバータ制御の導入等)

http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-030/earth/hozyokin/hozyokinshinsei.html

 

今回の事業に対する問い合わせ

静岡県 くらし・環境部 環境局 環境政策課
〒420-0853 静岡市葵区追手町9-6
TEL:054-221-2421


 

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