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(株式会社サツ川製作所)

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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

経費節減と環境経営を可能とする発泡スチロール資源化システム
(株式会社サツ川製作所)

株式会社サツ川製作所

設立年 :1955年
資本金 :1,000万円
従業員数:10名

発泡スチロールのリサイクルで全国的に名を馳せる企業が浜松市にあるのをご存知ですか? 今回は、今年度の静岡県地球温暖化防止活動知事褒章にも輝いた株式会社サツ川製作所の薩川敏代表取締役社長にお話を伺いました。


―――最初に御社概要について

当社は、戦前は織機の部品製造から始まり、その後あらゆる物づくりの製造ライン、各種専用機や省力合理化装置などの機械設計製造開発等を行っている企業であります。また、強制燃焼装置、バイオマスエネルギー生成装置、廃棄物の圧縮梱包装置など各種環境関連装置も多く取り扱っています。

主要なお取引先様としましては、IHIトレーディング、三立製菓、関東冶金工業、NHK、富士写真フィルム、自動車関連会社各社など、多種に渡る業種の皆様とお付き合いをさせていただいております。

―――今回、私がお伺いさせていただいたのは、他でもない発泡スチロールのリサイクルシステムの取材です。実は薩川社長には、以前に当協会にお越しいただき、その後も展示会等でお話させていただいたりもしていたんですが、ようやく取材にうかがうことができました。今日は宜しくお願いします。

こちらこそ宜しくお願いします。まず背景からお話しましょうか。発泡スチロールは、軽量、断熱性、耐圧性、緩衝性などの機能があり、安価なため、電化製品の包装材、土木・建築製品、生鮮食品保管箱、等々、私たちの生活の様々なところで使用されていますよね。

この発泡スチロールですが、何から作られているかご存知ですか?

発泡スチロールの原料はポリスチレンと空気です。
ポリスチレン(PS)は最もよく使われるプラスチックの一種ですが、実はポリスチレンが使われているのはわずか2%で、残りの98%は空気でできています。

資源を少ししか使いませんが、様々な機能を有する、とてもエコな製品といえます。

発泡スチロールリサイクルの工程写真

ところが、使用が終わり廃棄の段階になると、ちょっと厄介な問題が起こります。皆さんが家庭で発泡スチロールを捨てるときに困ったなぁと感じたことはありませんか?

かさばるので保管場所に困る、袋に入れて捨てようと思ってもちぎるのが大変、ちぎると細かい屑が出て汚れる(しかも静電気でくっついて取れない)、これは工場やオフィス等の事業所も同じで、かさばるぶん処理費用もばかになりません。

98%が空気ですから、廃棄物として運搬するのも、まさに空気を、ガソリンを消費してCO2を排出しながら運んでいるようなものです。そして発泡スチロールはリサイクルされずに、ほとんどがCO2を排出しながら焼却処分されているのが現状です。

―――私にも思い当たる節があります。確かに発泡スチロールは、廃棄の際にも、燃えるごみなのか、容器包装プラなのか、わかりづらいというお話をよく聞きます。

事業所の場合は産廃コンテナなどに入れますが、発泡スチロールは軽量でもかさばりますので、すぐにコンテナがいっぱいになってしまい、通常、処理費用は重量ではなく立米単価なので、処理費用の上昇を招く原因となります。

当社が提案するのは「EPリサイクルシステム」といい、これまで焼却されていた発泡スチロールを特殊な液体により溶解させその場で資源にするものです。

原理は、皆さんも小学校の理科の実験でやっていると思いますが、オレンジなどの柑橘類の果皮に含まれる「リモネン」という成分が発泡スチロールを溶かす、それだけのことです。当社はこれを同時ブレンドの有機系溶剤にて達成するものです。

具体的なフローを以下に示します。

@ 発泡スチロールごみ排出者に、EP溶剤が50リットル入ったドラム缶を購入してもらう

A 廃発泡スチロールをEP溶剤入りドラム缶に入れて溶解させる

B 一定以上(およそ50kg、8〜10?相当)の発泡スチロールを溶かすと、それ以上は溶解できなくなり、その場でゲル状PS樹脂に資源化される。これを当社が原料として購入する

C 弊社プラントにてゲル状PS樹脂を原料として固形PS樹脂と発泡スチロール資源化溶剤が製造される。

D 樹脂はプラスチック製品を造る為の原料なり、溶剤は調合されEP溶剤となる

廃発泡スチロールの発生場所で資源化されるので、輸送コスト・ガソリンの消費・CO2排出量の抑制が可能となります。

発泡スチロール溶解の様子

このシステムをご利用いただくことで、今までがさばってスペースを占領していた廃発泡スチロールもドラム缶1本分のスペースで済みます。また産廃処分費も大幅に削減され、焼却処分から資源化にかわることで、環境に優しい企業というPRにもなります。ISO等の環境マネジメントを取得されている企業さんには、新しい取り組みにもなると好評です。

―――プラスチックには他にもポリエチレンやポリプロピレンなどたくさんの種類がありますが、ポリスチレン以外のプラスチックが入ることも考えられますよね?

そうですね、溶解については個々の皆さんに実施いただくので、他のプラスチックが入ることももちろんあると思います。ですが当社のEPリサイクルシステムで使用する溶剤は、ポリスチレン以外は溶けない性質があります。

ですから、回収されるプラスチックも100%の純粋なポリスチレン樹脂です。

これまでの納入実績は400件以上で、静岡県内で107件、家電販売店様や空調・電気・ガス等工事業者様、建築関連業者様、物流業者様、等、発泡スチロールごみが多く出る業界の皆様からご愛顧いただいております。

―――最後に、今後の目標などについてはいかがでしょうか?

当社のEPリサイクルシステムは、おかげさまで平成23年度静岡県地球温暖化防止活動知事褒賞をいただけることになりました。ですが、発泡スチロールが98パーセント空気で出来ていることも、これほどリサイクル性が高いものであることを知っている人はまだまだごく少数です。

特に、一般のご家庭からの発泡スチロールは、ほとんどが自治体の清掃センターで焼却されているのが現状です。

例えば、1つのご家庭から年間で1?の発泡スチロールが廃棄されるとして、浜松市の世帯数が約31万世帯なので、単純計算で31万立米/年の発泡スチロールが殆ど空気として運ばれ、廃棄されていることになります。

拠点回収等で本システムにより、発泡スチロールのリサイクルを推進することができればと考えています。

一言PR
本事業は98%空気で出来ている発泡スチロールをその場で資源化していただくことでお客様の処理費用の削減はもとより運送行為から生じるガソリンの消費、CO2の排出削減を可能とし、未来の子どもたちの為環境経営と地球温暖化対策を同時進行する事業であります。

  

薩川 敏(さつかわさとし)

代表取締役 薩川 敏は、株式会社 サツ川製作所の3代目です。『元気な人や元気な場所には元気が集まり、人が人を呼び更なる躍進』を心情に、常に地域の繁栄が地域の産業と人を豊かにすると信じ、地域貢献事業にも積極的に取り組んでいます。

 

 

 

 


株式会社サツ川製作所( http://www.eco-satsukawa.com/ )
浜松市南区鶴見町13-1
TEL:053-421-4802 FAX:053-421-4825
お問い合わせ http://www.eco-satsukawa.com/contacts.html (クリックでフォームが開きます)

 

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