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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

補助制度を活かし地域活性化に貢献(三興開発株式会社)

三興開発株式会社

資本金  1,000万円
従業員数 34名
創業年:昭和38年6月

紙をリサイクルすると、副産物としてペーパースラッジという有機性の汚泥が廃棄物として発生することをご存知だろうか?特に製紙の盛んな本県では、排出量も全国トップクラスだ。今回は、ペーパースラッジを地元で再利用している企業「三興開発株式会社」の鈴木正浩氏にお話を伺った。

本社


---最初に貴社概要について教えて下さい

当社は昭和25年に花田砂利店として創業し、富士川より供給される良質な川砂利の販売を行っておりました。昭和42年には川砂利から山砂利に切り替えを行い、平成14年には生コン事業部を設立、骨材製造部である採石業とタイアップして製品の品質の安定を図って参りました。

平成16年には県の産業廃棄物処分業許可を取得し、骨材製造部から発生する砂利洗浄汚泥とペーパースラッジ焼却灰(以下、PS灰という)とを組み合わせた「HBソイル」という、リサイクル地盤材料の製造を開始いたしました。

---製品について、用途や概要について教えて下さい。

HBソイルには3種類の製品があり、

1.HBサンド(用途:路床、路体、埋戻し、裏込め、埋設管保護砂等)
2.HBベース(用途:路盤、躯体基礎等)
3.HBグラウト(用途:空隙の充填等)

これらは全て土木工事で使用する材料となっています。

HBソイル

施工写真

現在上記の用途に使用されているのは天然資材(1.砂,再生砕石等、2.砕石、3.エアーモルタルあるいは流動化処理土等)であり、利用量が莫大なため、資源枯渇とそれに伴う広範囲に及ぶ自然破壊・コスト上昇を招いています。HBサンドはこれらの代替品として開発した製品です。

---リサイクル材売りというだけでなく、天然資源の代替とすることで環境破壊を防止する、ということですね。貴社がHBソイルの開発に取組まれた理由等は?

静岡県は全国有数の紙生産地であり、製紙業は県の重要な産業となっていますが、古紙の再生に伴って大量のPSが発生します。PSの排出量は県内の産業廃棄物の約3割を占め、県内で発生する産業廃棄物の中で最も多いものです。このPSを減量化・無害化する為に、高温で焼却処理したものがPS灰です。

これらはセメント原料等としてリサイクルされているものの、その利用はまだまだ進んでおらず、処分場不足を招く要因となっていました。

一方、富士川河口付近は昔から採石業が盛んで、山砂等の骨材生産過程から発生する採石粘土は、自然地盤より発生する貴重な資源でありながら、取扱いが煩雑で利用先が制限されていました。

採石粘土は全国的に発生しており、最終処分場の確保が困難であるなど、PS灰と同様、大量使用ができるような再利用方法が模索されていました。

PS焼却灰

砕石粘土

これら廃棄物を有効利用した製品が開発できれば、地域全体のゼロエミッションだけでなく、経済の活性化、資源の有効利用(HBソイルの利用方法のひとつである埋め戻し材は一般的に「天然土砂」を利用するが、採掘による自然破壊が懸念されているため)、処分場の延命化などが期待されていました。

そこで平成13年頃のことですが、産官学の連携を図り、経済産業省で行われていた「地域新生コンソーシアム事業」に応募し、見事採択され、研究開発を行いました。

本事業は、「地域において新産業・新事業を創出し、地域経済の活性化を図るため、地域における産学官の強固な共同研究体制(地域新生コンソーシアム)を組むことにより、実用化に向けた高度な研究開発を実施する」ための補助を行っている国の制度です。

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