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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

静岡でマンゴーを作ろう(株式会社緑産)

株式会社緑産(りょくさん)

設立年月:平成4年7月
資本金 :3,400万円
従業員数:8名

国土の狭い日本で持続可能な農業とは?今回は、静岡県でマンゴー栽培を実証し、その栽培に食品廃棄物由来堆肥を利用している田方郡函南町にある株式会社緑産の代表大井川氏にお話を伺った。



企業概要
当社は平成52年に丹那有機肥料研究所として開設し、田方郡大仁町の東洋醸造(現旭化成ファーマ。東洋醸造は酒類、医薬、食品を製造)の資本参加を一時得ながら、平成4年に分離独立、株式会社緑産として設立しました。

当初は東洋醸造からの発酵かすの処理をしており、落葉などと混合し腐葉土とし、有機質肥料、副産植物質肥料、指定配合肥料、特殊肥料の製造販売をしていました。

現在は、これらをもとにした培土(植物を育てるための土のこと。生育ステージや品種によって求められる品質が異なる)の販売、さらに培土を利用した様々な施設栽培の農法や資材の販売、肥料の評価試験や土壌診断・改良などを行っています。

イチゴ培土製造販売のパイオニア
静岡県は、以前は全国でも1,2を争うイチゴの一大産地でした。なかでも清水市(現静岡市清水区)久能と伊豆の韮山町・伊豆長岡町(共に現伊豆の国市)周辺が最も栽培の盛んな地域でした。

イチゴは収穫の終わる6月頃から新しい苗を育てる期間に入り、12月からまた収穫が始まります(つまり半年サイクル)。ちょうど今の時期は新しい苗を育てるための培土が必要になります。

それまで苺の培土はそれぞれの農家が独自の配合で作っていましたが、土を介して蔓延する伝染病(※1)の拡大や農家の省力化を求める声により、当社で安全で質の高い培土の製造を始めることとなりました。苺育苗用の培土の製造販売では県内でも最も古い歴史を持っています。


完熟したコーヒー堆肥


培土

※1 単そ病:イチゴなどに感染する病気の1種。感染すると約3ヶ月かけて内部を蝕み、感染したイチゴは最終的に枯死する。枯死する時期はイチゴの開花直前頃で、イチゴ農家にとって最も脅威の病気である。現在でも予防薬はあっても治癒薬はない。雨や潅水時の水はねで蔓延するという特徴をもつ。

進化する農業
チゴは平地や石垣等で栽培されますが、先ほど申し上げた伝染病の問題や、中腰作業による農家への身体的な負担、また多くがハウス栽培ですので、面積効率の問題などで、特に高齢化が叫ばれる農業界では、革新的な技術が求められていました。そこで開発したのが苺の土耕式高設栽培床です。

地面から約1mの高さでイチゴを栽培する方法で、水耕栽培等とは違い、今まで農家さんが培ってきた平地での栽培技術をそのまま活かせ、立って作業ができるので身体への負担が少ない、また土は繰り返して使用ができ既に17年間の繰り返し栽培実績があり、環境にもやさしい点が特徴です。

導入コストが低いので、平成9年の発売以来、多くの農家さんから大変好評をいただいている栽培方法です。さらに可動式ベットを採用すると、栽培可能面積を最大約2倍にまで増加でき、ハウスという限られた空間の有効利用を図ることができます。


土耕式高設栽培床農法


可動式ベット

当社がいま最も力を入れているのがオリジナル農法の提供です。
ハウス栽培は露地と違い、施設整備にコストがかかりますので、イチゴなどの値段の高い製品がつくられてきました。
しかしイチゴの価格も以前に比べるとずいぶんと下がってきてしまいました。

もっと価格の高い農産物をどこでも作れる方法はないかと考えて、当社圃場で試験を実施したところ、一定の成果を得ることができました。

農家にもっと輝きを
あるとき、近所で休耕田を改良した露地で、果樹栽培に挑戦しようとした人がいました。

お隣の山梨県は日本有数の果樹産地ですが、それは日本一雨が少ない気候を持つためであり、雨の多い静岡県は果樹栽培には適しません。また近辺では田んぼをやっている人がおり、雨がたくさん降った時に周りから水が入り、根腐れを起こし枯れてしまいました。
その方からオファーを受け、取り組み始めたのが果樹の根圏制限栽培です。

根圏制限栽培は、鉢の代わりに不織布と樹脂ネットを用いた栽培方法で、中には当社の培土が入っています。培土は、コーヒーかすや茶殻由来の堆肥の他、土や糠、サトウキビの搾りかす、土などで構成されています。

コーヒーかすは、かつて植害により堆肥には適さないといわれており、産業廃棄物として廃棄されていましたが、当社の発酵技術により、肥料取締法の特殊肥料届出を県内で最初に取得しました。

根圏制限栽培は、木の大きさのわりに鉢が小さいのが特徴です。
木の成長に合わせてネットを緩めてサイズを簡単に大きくすることができます。

また、地面に植えると根が縦横無尽に張り巡りますが、この栽培方法では、ネットの中だけに根が蔓延りますので、管理が容易です。


根圏制限栽培


根はネットの中だけ

既に当社圃場では、果樹の根圏制限栽培によりマンゴー、レイシ、イチジク、パパイヤなどの栽培に成功しておりましたので、これらのノウハウを元にマンゴーの栽培プロデュースを行わせていただきました。

静岡県がマンゴー一大産地?
伊豆のイチゴで有名な静岡県伊豆の国市にある大富農園では、今の時期、ハウスの中でたわわに実ったマンゴーが収穫のときを待ちわびている。

大富農園は約12,000坪の加温施設でマンゴーを栽培している日本最大級の規模を誇るマンゴー農家です。運輸会社を営んでいた大木氏が7年前から開始した。はじめの2年は収穫もないので完全な赤字。「好きだから続けられた」と大木氏は言う。

緑産で培われた栽培技術が大富農園で大規模な施設栽培として実施されている。産地でないところでも高品質な果樹が栽培できることが実証できた。

マンゴー

味見でいただきました

緑産の施設栽培は全国で採用され実績を積んでいる。
東日本大震災の被災地である仙台空港周辺もそのひとつだ。津波による塩害の影響で今までの農業ができなくなっている。代替農法として、静岡県発の緑産の土耕式施設栽培技術が被災地でも、復興の一翼を担おうとしている。

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培土は小ロットでも承りますので、気軽にご相談下さい。

(左から)
緑産株式会社 大井川代表取締役
大富農園 大木氏
農のよろずや 奥田氏
緑産株式会社 佐伯氏

撮影場所:大富農園マンゴーハウス

 

 

株式会社緑産http://www.ryokusan-shizuoka.com/index.html
田方郡函南町畑191-5
TEL:055-974-1662 FAX:055-945-0005
お問い合わせ E-mail; ryokusan@nifty.com


大富農園http://www.ootominouen.com/
伊豆の国市北江間1124
TEL:055-948-1133 FAX:055-948-0252
お問合わせ http://www.ootominouen.com/inquiry.html

 

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