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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

沼津市「ごみ処理を考えるシンポジウム」

沼津市

人口:197,031人、世帯数:90,877世帯(ともに平成30年3月1日現在、外国人を含む)


平成30年3月15日(木)、沼津市民文化センターにおいて、沼津市の主催により、ごみ処理を考えるシンポジウムが2部構成で開催され、市民や関係者約60人が参加した。
市民にごみ処理の現状や課題を知ってもらい、分別やリサイクルの必要性を再認識していただくため、また新しい中間処理施設の建設を控え、今後のごみ処理行政に興味を持っていただくため、シンポジウムを開催したものである。

当日は市長の挨拶の後、第1部として、静岡県立大学横田勇名誉教授より、ごみの歴史と今後の課題について、また株式会社NTTデータ経営研究所、新潟薬科大学応用生命科学部教授村岡元司氏より、これからのごみ処理施設に求められるものについて講演が行われた。
また、市内の市民団体「エコネット沼津」による環境紙芝居、市内で活動するお笑い芸人静岡県住みます芸人ヌマンズによるごみをテーマとした漫才も行われ、大いに会場を沸かせた。
第2部では、市ごみ対策推進課より、沼津市のごみの現状について報告・紹介の後、上記登壇者等によるパネルディスカッションが、一般社団法人企業経営研究所山中勝常務理事のコーディネーターのもと行われた。
以下、沼津市のごみの歴史、現状と課題、ごみ削減のための取り組みについてまとめた。

本市のごみの現状

本市のごみ排出量は61,226t/年(平成28年度の燃やすごみ、埋め立てごみ、プラごみ、資源化物の合計)で、一人一日当たりに出すごみの量は847g(平成28年度)(日本全体平均939g、静岡県平均は896g(全国及び静岡県平均は平成27年度))であり、平成23年度の911gから順調に減っている。ただし、燃やすごみは10年前と比較して-12%程度であり、他区分と比較して減っていない。

ごみの回収はステーション方式で、回収品目は4区分18品目(燃やすごみ、プラスチック製容器包装、資源ごみ(缶類、ビン類、金属類、古紙類、古布類、乾電池、ペットボトル)、埋め立てごみ(せともの・ガラス類、焼却粗大ごみ、熱源利用プラスチックごみ、蛍光管))にて運用されている。

「沼津方式」

昭和48年、ごみ埋立区域のあった地区住民より、臭いや衛生面での大規模な苦情を受け、ごみ問題が待ったなしの状況となり、大幅なごみの削減に取り組むことになった。市民から排出されたごみの組成調査を実施したところ、全体の3分の2が有価物だった。ごみの削減のためには、ごみになる前に分別する必要があるという信念のもと、これまでは燃やすごみと埋めるごみだった収集方式を、ごみを細かく分別する方式に大幅に転換、自治会と調整の上で早急に実行に移し、試験運用期間中にほとんどの自治会が新分別方式をこなしたため、昭和50年4月より、いわゆる沼津方式の分別回収がスタートした。
現在、国内1741市区町村のうち、約2/3に当たる551市区町村で16品目以上の分別収集が行われており、更に21品目以上の収集は150の市区町村で実施されている。
いまでは全国で当たり前となった分別収集を全国で初めて実施したのが本市だった。

課題

本市の清掃センターは昭和51年の竣工から約40年以上稼働しており、老朽化に加え、耐震性の問題もあり、現在、新清掃センターの整備計画(処理能力210t/日)が進められている。また昭和52年から使用が開始された市内の植田最終処分場は、4万m3の埋立規模を誇るが、既に3/4は埋立済みであり、現在、候補地を選定中だ。ほかにも高齢者のみ世帯の増加や外国人が増えたことによる言葉・習慣の違いなど、これまでなかった新たな課題も発生している。

ごみ削減のための取り組み

市ではごみの分別が理解しやすいごみの出し方便利帳やスマートフォンやタブレット端末で利用できるごみ分別アプリ「さんあ〜る」を用意、分別に不慣れな他自治体からの転居者等にもわかりやすい内容となっている。更に毎月のごみ排出量の速報値をHPで市民に積極的に公開しており、市民に関心を持ってもらえるように工夫している。
事業所のごみ減量推進については、積極的にごみの減量・リサイクル推進に取り組んでいる販売店・飲食店・宿泊施設を「すまいるしょっぷ」(沼津市ごみ減量・資源化推進協力事業所)として認定する事業を平成11年より実施している。具体的には、簡易包装の推進、買物袋の推奨、食品ロスの削減、資源物の店頭回収等を行っている事業所を認定しPR等を行っている。

今後の方針、目標等

今後もイベントや講座、説明会、PR活動等を実施し広く市民に啓発することで、ごみ減量やリサイクルを推進する各施策の更なる周知を図り、市民の意識を高め、効果につながるよう努めていく。併せて、現在計画中の新中間処理施設の建設着手に向けた整備を進め、循環型社会の形成を推進していく。

沼津市ごみ・リサイクル広場

http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/sumai/gomi/index.htm


※本取材後、3/21に大沼市長が急逝されました。ご冥福をお祈りいたします。

挨拶する故大沼沼津市長

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