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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

PS×リサイクル×土壌改良材(後編)(日本製紙株式会社、株式会社フジタ)

紙の製造過程で発生する廃棄物「ペーパースラッジ(以下、PSとする。)」は製紙会社の努力によりその大半が再生利用されるようになってはいるものの、まだ1割程度は、埋立て処理に廻されているのが業界の現状である。さらに古紙リサイクル率の高まりとともにPSが増加するという課題もある。今回はPSのリサイクルに取組む日本製紙鰍ニ潟tジタの担当者に話を伺った。


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製品化までの道のり  - 株式会社フジタ 望月氏 -

研究開発には2年間もの時間を割きました。

PS灰は廃棄物です。原料である古紙の品質によりPS灰の品質に相当のバラつきがあることが予想されたため、PS灰の基本特性・泥土改良材としての適用性については十分な時間をかけました。

その結果、日本製紙株式会社吉永工場から発生するPS灰の主要構成成分には大きな変化は認められず、成分は概ね安定していることがわかりました。

製造した製品は毎日サンプリングして試験を実施し、試験をクリアするまでは出荷しないように品質管理を行っています。

廃棄物処理法に基づく中間処理の許可については、着手から許可取得までにこちらも約2年間もの時間を費やしました。もちろん当社としても安全面で納得していただきたいということもありましたので、1000ケースを超える数のサンプリングと分析、室内強度試験等を実施しました。

こうした地道な作業の結果、水野氏、故鈴木グループ長(当時)をはじめとする吉永工場関係者皆様のご協力のもと、実に開発から4年もの時を経て、FTマッドキラーは世に出たのです。お世話になった鈴木氏と初出荷のトラックを見送った時のことは、生涯忘れることができません。

生育状況も良好

改良後の土は田畑用として利用が可能



FTマッドキラーの特徴
  - 株式会社フジタ 望月氏 -

PS灰を基材とする泥土改良材であるFTマッドキラーの特徴としては、瞬時改良が可能であり、改良後に土壌にダメージを与えず、化学的な反応が出ないため多くの土に対応でき、添加量の調整で要求強度のコントロールが可能です。

また、特に浚渫汚泥は悪臭を放つことが多々あり、臭気の発生がpHと強い相関性があることがわかりました。FTマッドキラーは中性域での泥土改質のため、消臭効果が高い点も優れた特徴です。

そのためFTマッドキラーで改良した土は安全性が高く、生態親和性に優れることから、メダカが生育することも確認済みであり、農地として利用が可能です。さらに近年は、災害復旧対策としての活用用途が増えています。

今後の目標等  - 日本製紙叶野氏 -

日本製紙株式会社は日本全国に社有林を保有しており、富士山の南側にあたる北山社有林は673haの広さがあります。ご存知の通りこの森は水源涵養林として重要な役割を担っており、富士山の豊富な地下水と密接な関係があります。

当社が国内に保有する約9万haの社有林の全てにおいてSGEC森林認証を取得し、持続可能な森林経営を実践しています。今後もこれを継続し、森とそれにより育まれる水の保全に務めて参ります。

PSの再利用については、更に様々なリサイクル方法を研究してまいりたいと考えています。当社の別工場では、PSから骨材を製造しており、東日本大震災の復興工事でもご使用いただいております。他にも雑草抑制剤等、PSの利用可能性はまだまだ無限にあると思います。
今後もPSの有効利用について検討して参りたいと考えています。

(右から)
伊藤敏明氏(日本製紙
吉永工場技術環境室環境グループ技術調査役)
本田義継氏(日本製紙葛g永工場技術環境室長)
水野博氏(日本製紙葛g永工場工場長代理)
望月美登志氏(潟tジタ建設本部土木エンジニアリングセンターマッドキラーPJ室)
近藤仁氏(日本製紙葛g永工場技術管理室環境グループ)  

 

 

 

日本製紙株式会社吉永工場http://www.nipponpapergroup.com/)富士市比奈798番地
TEL: 0545-57-3212 FAX: 0545-57-3441

株式会社フジタhttp://www.fujita.co.jp/
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-25-2
TEL:03-3796-2285 FAX:03-3796-2304


 

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