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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

新市場の開拓 〜シールをきれいに剥がせるシート〜 (有限会社日本モビックス)

有限会社日本モビックス

設立年:平成12年
資本金:300万円
従業員数:4名

今まで世の中になかった製品開発で新市場を開拓し、環境負荷を減らす、そんなイノベーション企業が、静岡市にある有限会社日本モビックスだ。同社代表取締役の五條利次氏にお話を伺った。



企業概要

弊社は、物流と環境に配慮したリユース、リサイクル・CO2削減に向けた商品開発を行っている企業です。

物流に使われる通い箱(主にプラスチック製のケース)、プラダン(プラスチック製のダンボール箱で、紙製に比較して耐久性が高い)、ダンボール箱等には、宅配便の送り状や各種製品情報等のラベルが貼られます。例えば、通い箱の場合、商品の情報が掲載されたラベルは、別の商品が入ると不要となり、また、古いラベルと新しいラベルの混在を防ぐため、古いラベルは必ず剥がす必要があります。

しかし、ラベルは容易に剥がれず、剥がれてもカスが残り、きれいには剥がれません。結局は、荷物を発送する現場の人たちが、人海戦術で、多くの時間と手間とコストをかけてきれいにしています。

特に、食品業界の通い箱は、衛生面から毎日洗浄されますが、通い箱に残ったラベルの糊分により、洗浄機械がたびたび故障するトラブルが発生します。環境側面では、洗浄によりラベルのカスを剥がすため、洗浄水が汚染され、汚泥が発生します。
HACCPやISOに関連する企業ですと、剥がしたラベルカスが通い箱に残らないように徹底するため、かなりのコストをかけています。
簡単に張って剥がせる夢のようなラベルや、どんなラベルもきれいに貼って簡単に剥がせる箱があればいいのですが、ラベルも箱も多種多様です。

プラダン

プラダンにはPETAが貼りつけられている

ラベルをきれいに剥がせるシート

弊社考案の「ラベルタッチ」、「はがせるダン」、「PETA」は、フィルム状のPET樹脂をエンボス加工したもので、これをプラダンやダンボールに貼り、送付状や各種ラベルをシートの上に貼ると、箱やラベルを選ばず、剥がす時にきれい剥がすことができます。剥がした時にラベルのカスが残らないため、見た目もきれいで、コンテナ洗浄の際の環境負荷が小さく、廃棄物の削減にも繋がります。シートは透明のため、コンテナ記載の文字等も消えません。

また、発送に使用される紙製ダンボール箱の多くは、1度の使用でその役目を終えますが、ラベルをきれいに剥がせるシートを貼ると、大事に使おうという意識が働くのか、10回程度使われるケースが多いです。
なお、ラベルをきれいに剥がせるシート製品群の寿命は、おおよそ4〜5年です。

ダンボールにPETA

主な顧客は、包装資材メーカーや販売店、物流業界です。

弊社製品は、通販や小売りはせず、全て全国約700の販売店を通じて購入していただく形を取っています。お客様にとって、一番適する製品を、販売する人が責任を持って説明し、ご提供することが大切だと考えているからです。

もともと世の中になかった製品でしたので、最初のテコ入れにはやはり時間を要しましたが、厳しい価格競争に晒される通い箱に付加価値をつけられる、ということで、その地位を築いてきました。いまでは、多くの企業様の物流の現場で、当社製品を使用いただいています。

一定数以上のロットであれば、オリジナルサイズのご希望も受けており、実は、当社受注の多くがオリジナルサイズです。やはり、それだけ箱やラベルの形などが様々で、また、ラベルの貼り方や使い方等も多種多様なのだと思います。

近い将来では、シートに広告を印刷する新しいサービスを開始する予定です。

ラベルをきれいに剥がせるシートは、主に物流の現場で使用される製品で、メディアとは無関係の世界でした。これまでメディア情報の掲載がされてこなかった新しい市場のため、たくさんの可能性があるのではないかと期待しているところです。

W-PETA特注送り状の下に情報を印刷、広告を印刷したシートの写真

今後の目標等

最近では、海外からも製品の問い合わせがあり、企業の環境へ対する意識の高さが伺えます。

現在、日本では、1兆個のコンテナが流通しており、そのうちの約4千億個が食品用途で使用されているといわれています。ラベルをきれいに剥がせるシートの市場開拓は、まだ始まったばかりです。

国内には、莫大な数の特許登録技術がある一方、そのほとんどが有効に利用されないでいます。常に買い手のことを考え、ユーザーの皆様が反応してくれるような商材を開発することが大切だと思います。また、既にある市場に製品を送り出すのではなく、市場そのものを新しく開拓することに、今後も大いにチャレンジしていきたいですね。

一言PR
咸鏡とリユースをコンセプトに、企業内環境と都市環境における問題から商品開発を
行っています。更に一製品から付加価値の高いものずくりに取り組んでいます。

五條利次(ごじょう としつぐ)
平成12年7月創業、 ラベルタッチ、段ボールリユーステープ商品化、 15年はがせるダン本格商品化、 16年張り紙防止フィルム商品化、 合せて衝突防止カバー商品化、 18年送り状専用シート商品化、 21年送り状専用新タイプ商品化、 27年ラベル剥離シート新タイプ商品化、 23年経営革新承認、 26年静岡県グッドデザイン技術賞受賞、 販売先国内全域及び27年ドイツへの販売


有限会社日本モビックス(http://www.mobix3.com
静岡市駿河区東新田4丁目18-56
TEL:054-258-6780 FAX:054-258-6790


 

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