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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

袋詰め玉石工用ネット「E-ユニット」(ナカダ産業株式会社)

ナカダ産業株式会社

設 立:昭和48年(創業:昭和22年)
資本金:5,200万円
従業員数:145名

県下でも有数のお茶所、島田市の大井川鉄道五和駅近くに、ネット(網)の専門メーカーとして全国展開しているナカダ産業株式会社があります。
今回は開発課主任の石川氏にお話を伺いました。


網の専門メーカー
当社は静岡県島田市に本社を置く網の専門メーカーです。
取り扱う網は大別して建築ネット、落石ネット、スポーツネット、土木ネット、獣害防止ネットの5つに分類できます。

建築ネットには、ビルなどの建設現場で人が落下しないように設置する安全ネット、同様にスパナなどのものが落下しないように設置する養生ネット、ペンキ飛散防止ネットなどがあります。スポーツネットはグラウンドに張る野球用などの防球ネット、ゴルフネットなどです。土木ネットはコンクリート剥落防止用や、袋詰め玉石工に使用するネット。獣害防止ネットは果樹や野菜等を野生動物から守るために畑を覆うためのネットです。

当社で製造している網の素材はほぼ全てがPPやPE等のプラスチック繊維が原料です(獣害防止ネットの一部にステンレス等の金属を一部使用したものもあります)。これら原糸を編むことで網に仕上げますが、編み方は大きく分けて3つの方法があります。 (編み方については以下の写真をご参照下さい。)

ラッセル編み

無結節網

蛙又網

一般的な網製造メーカーはどれか1つの編み方で製造することが一般的ですが、当社は3つの編み方全てに対応しており、生産、加工、販売までを一括して行っており短期納品が可能です。またお客様と相談しながら強度など細かなニーズに対応できるのが自慢です。

素材と編み方の組み合わせで種類は多岐に渡り、網の生産力と種類(100種類以上)は日本一だと自負しています。

東京スカイツリーの防雪ネットにも使用されており、雪の塊が上部から落下すると危険なため、網で砕くことで雪を大きな塊のまま落下させないために設置されています。

袋詰め玉石工
河川護岸工事や橋脚の根固めには、従来、コンクリートブロックが主に使用されてきました。コンクリートブロックは強アルカリ性で、製造に最低40日間の養生期間が必要など、コストと環境面での理由から、代替品が求められてきました。

そこで考え出されたのが袋詰め玉石工です。この工法はネットの中に石を詰めてコンクリートブロックの代わりに設置するものです。

本工法の優れた点として、ネットに再生プラスチックが使用可能で、中に入れる石は自然石や、不要になったコンクリート塊などで対応できます。コンクリートブロックと比べて空隙が多いため、設置後に植物が繁茂しやすく、コストと環境面で優れた工法といえます。

袋詰め玉石工

施工写真

また、備蓄可能である点もあげられます。災害復旧は即時対応が求められます。本工法は、網だけ作っておけば、中に石を入れてすぐに復旧工事に対応が可能です。

当社の製品は、10年以上の使用実績があり、30年以上の耐久性試験に合格しておりますので、復旧工事に使用後一定期間が経過した後に、移動して別の場所に設置することも可能です。

東日本大震災の復興でも使用され、寸断された道路復旧のため仮設道路として活躍しました。想定された使用方法ではないため、今年の5月頃に(一財)土木研究センターより使用方法が公表予定となっています。

その他、磯焼け対策として海中で使用されるなど、様々な利用方法が編み出されています。

E-ユニット、スーパーE-ユニット
袋詰め玉石工に使用するネットがE-ユニットとスーパーE-ユニットです。

E-ユニットは網が二重、スーパーE-ユニットは一重、どちらを選んでいただいても強度の違いはありません。E-ユニットは素材が軽いため、袋を型枠に設置する上げ下げの作業が楽で、作業効率もよいと思います。スーパーE-ユニットは一重網地のため、型枠装着時に網のズレが生じず、型枠の装着速度の向上に貢献します。

設置は通常クレーン車を使いますが、ショートタイプはバックホウでも設置が可能なため、コストメリットがあります。

作業の効率のためのイノベーション
実際の現場では、鉄板で作った四角形の型枠にE-ユニットを設置し、石を入れ、クレーン車で吊り上げて設置します。

型枠は当社でリースにて貸し出しをしておりましたが、鉄板のため重く、組み立てが大変、移動ができない、網が引っかかるなどの問題がありました。

そこで鉄製の単管パイプを使用した型枠を当社オリジナルで開発したところ、設置、運搬が簡単で、軽いため人力での多少の移動が可能となりました。また袋の形状により近い八角形としたところ、網の引っ掛かりがなくなり、設置業者さんから喜んでいただけました。

製造から販売までを一貫して手がけている当社の強みだと思います。

新型型枠に設置したE-ユニット

設置1年を経過したE-ユニット

次の展開
E-ユニットは、設置後に網が残ることが重要な現場もある一方、役目を終えたら自然に戻ることが求められる現場もあります。こうした現場には生分解性プラスチックを使用した製品の実用化が望まれます。県内では静岡市清水区由比や牧之原市などで実績がありますが、これらを積極的に実施していくことです。

次に、耐摩耗性を向上させ、海での使用ができるようにすることです。現状、海で使用されている例もありますが、潮汐による波の動きが活発な場所等では、一部、耐摩耗の点で満足できない状況にあるのも事実です。

これらを克服し、更に多くの場面で網を使っていただけるよう邁進して参りたいと考えております。

一言PR
屋根の上に設置することで屋根温度を約20度下げるクールルーフネット。県内を中心に近隣県で多く使用されていて、一度設置すると10年以上の耐久性があるため、経済性にも優れています。平成20年度省エネ大賞中小企業庁長官賞受賞製品です。

石川祐介(いしかわゆうすけ)
1983年9月17日生まれ(30歳)
富士宮市出身
静岡県立富士宮西高等学校卒
信州大学繊維学部機能高分子学科卒

 

 

ナカダ産業株式会社http://www.nakadanet.co.jp/

島田市金谷東2丁目1046  TEL:0547-45-3141


 

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