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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

廃瓦を原料とする機能性屋根リフォーム(株式会社名倉ルーフ)

株式会社名倉ルーフ

設立年月:平成6年
資本金 :1,000万円
従業員数:4 名

昨年のリーマンショックによる影響の継続で、県内においても様々な産業で景気の低迷が懸念されている。そんな中、「廃瓦を原料とする機能性屋根リフォーム提供」事業で、静岡県の経営革新の承認を得て、がんばっている企業がある。
今回は、浜松市にある株式会社名倉ルーフ代表取締役社長名倉孝次氏にお話を伺った。

 


―――では御社の概要からお聞かせください。

当社は瓦を屋根に葺くことを主な業として、平成6年に創業をし、平成15年に法人化しました。私自身が瓦を屋根に葺く職人として10年ほど従事し、その後独立をした形です。当時は大手の工務店等からいただいた仕事を私一人でコツコツとこなす日々でした。

それでも十分食べていける分くらいの仕事がありましたが、阪神大震災による瓦離れ等により、瓦業界は大きなダメージを受けました。

さらに昨年のリーマンショックを契機に、100万戸だった住宅の新築件数が激減したことで、現在業界は大変厳しい状況です。

―――そんな中で御社はどのような形で苦境を乗り越えようとされたんですか?

ちょうど昨年の今頃は仕事が激減していた最中だったんですが、そこに1本の電話がかかってきました。電話の内容は、住宅の雨音が煩いのでなんとかならないか、というものでした。

当社は「瓦屋」ですので、その時には瓦屋根に葺き替えと単純に提案をしました。瓦は他の屋根材に比べて防音効果に非常に優れた素材ですからね。ただ、屋根の葺き替えは足場を組み、既存の屋根を剥がし、新しく瓦を葺くという、大変手間のかかる作業で、そのため費用も高額です。

外床に施工された瓦の粉砕物

拡大写真

なにかいい方法はないものかと思案し、県外の付き合いのある会社で、瓦を粉砕したものを外床の滑り止めのために施工している業者がいたことを思い出しました。瓦の粉砕物ですから、当然これにも瓦と同じような防音効果があるのではないかと思ったのです。

さっそく材料を取り寄せて実験を開始しました。なにしろコテで床に施工する材料であり、屋根に施工することを想定した製品ではないので、今までのノウハウ等は一切なし、一からの実験のスタートでした。

―――実際に施工してみて、どうだったんですか?すぐにうまくいったとか、苦労したとか?

それはもう大変に苦労しました。波板の屋根材をご覧になったことがあるかと思いますが、コテで塗ろうとしてもその形状からうまく塗れません。塗りがだめならば吹付けということで、スプレーガン等を利用しましたが、すぐに詰まってしまい、仕事になりませんでした。そのため何度も何度も配合を変え、粒度や粘度に関するデータを少しづつ蓄積していったんです。

ただ、これらの作業から、製品の特徴である「防音性能」を格段に引き上げるノウハウを得ることができましたし、苦労した分、見返りは大きいものでした。

これらの工程を経て、なんとか世に出しても恥ずかしくない製品が完成し、これを「エコカパラ」と命名したんです。

―――施工方法や製品の特徴についてお聞かせ願えますか?

はい、対象となる屋根は瓦屋根以外の全ての屋根で、最初に高圧洗浄機を利用して、汚れやごみ等を洗い流します。それから錆止め材を塗布した後に、エコカパラを吹付け、基本的には作業完了です。ただし屋根材によっては「縁切り(屋根材同士の接合面下部を切ることで雨が貯まらないようにする作業)」等が必要な場合があります。洗ってから塗るだけなので、葺き替え等と違い、廃棄物がほとんど発生しないという利点があります。

実験装置

製品の特徴は大きく分けて3つあり、

1.防音性

2.遮熱性

3.メンテナンスフリー

です。防音性能については実際に後ほど音を聞いて体験していただくとして、遮熱性は実験器具がありますのでご覧ください。

左がエコカパラ未施工の屋根材、右がエコカパラを施工した屋根材です。
ここに白熱電球を当てて温度変化を調べます。

(約10分経過後)左が46.8度、右が41.2度で、エコカパラを施工した屋根材はそうでない屋根材に比べて5.6度温度が低いことがわかります。(センサーは人が実際に屋根下にいることを想定してアクリル板に囲まれた屋根材下の空間に設置)

エコカパラ未施工の温度(46.8度)

エコカパラ施工の温度(41.2度)

屋根材の表面の温度はここでは計っていませんが、もっと大きな温度差になることは想像に容易いかと思います。施工をしたお客さんからは、エアコンの効きがよくなったので、エアコン使用に伴う電気代が安くなったと好評をいただいています。

次がメンテナンスが不要な点です。瓦屋根以外の屋根材は多くの場合色あせや錆等の問題から、塗り替え等のメンテナンス費用が発生してしまいます。しかしエコカパラを塗布してしまえば、その後のメンテナンスは基本的に不要となります。万が一を考えて、当社では10年の保障も設けてあります。

防音性能については、敷地内の建物に実験のための施工をしてありますので、そちらで実際に音を聞いていただきたいと思います。この屋根はよくある波板でできたもので、奥の白いところと手前のグレーにはエコカパラを施工してあります。青色のところはエコカパラ未施工です。私がホースで水を撒き疑似的に雨音を発生させますので、建物の中に入ってそれぞれの屋根材の音を聞き比べてください。

屋根に施工されたエコカパラ(白とグレーの部分)

白いエコカパラの拡大写真

―――実際に屋根下で音を聞くと、エコカパラ施工部分は音が小さくなったというだけでなく、音の質が変わったように感じます。響くような高い音がしなくなりましたね。

はい、実際に音を聞いていただくと皆さん同じことをおっしゃられます。よくお話をお聞きするのが、「雨音がうるさくてTVの音が聞こえない」、「雨音がうるさくて眠れない」という話で、これらの解決手段は「屋根の葺替え」だけでした。そのため葺替え費用を考えると我慢するしかなかったというのが現状です。

音の件については、口頭での説明が難しく、個人差もあることなので、皆さんにお伝えしやすくできるように、これから数値化をする予定です。

―――価格等についてはいかがでしょうか?

価格は7,000円/平方米ですが、当社の瓦屋根への葺替えと比較した場合、半分以下の値段で施工をすることが可能です。

施工期間は住宅程度の大きさの場合、足場含め4−5日で完成しますので、特に会社や店舗などの場合は、内外へ与える影響が少なくて済むと思います。

―――今日は色々とお話をお伺いしありがとうございました。最後に今後の目標についてお聞かせください。

施工方法や材料の配合等、まだまだ試してみたいことがたくさんあるので、少しでも高い性能のものを安く提供できるように工夫していくことが目下の目標です。

一言PR
エコカパラは廃瓦をリサイクルした地球環境にやさしい材料です。
遮熱、防音性が非常に高く、エアコンの消費電力が下がり、CO2削減に貢献できます。

 

名倉孝次(なぐら たかじ)
昭和37年生まれ。
平成6年2月に名倉ルーフを起業、
平成15年7月(有)名倉ルーフ設立、
平成22年2月には株式会社名倉ルーフに組織変更。

 

 

株式会社名倉ルーフ ( http://ecokapara.hamazo.tv/ )

浜松市中区木戸町5−5
TEL:0120-418-549 FAX:053-464-8883
お問合せ: info@ecokapara.jp

 

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