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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

戻りコン・残コンを有効に利用するために(有限会社長岡生コンクリート)

有限会社長岡生コンクリート

設立:昭和41年6月
資本金:715万円
従業員数:16名

戻りコン、残コンという言葉を知っていますか?
今回は必ず発生する廃棄物戻りコン、残コンについてのレポートです。
有限会社長岡生コンクリートの渡辺氏、セイエン商事の間部氏にお話を伺いました。

 


企業概要
長岡生コンは昭和41年に生コン工場として設立されました。
業務内容は、本業である生コン業務とミックス業務の2つに大別されます。

生コンは生ものですので、車載後は90分以内に打設(建築の基礎となるコンクリートを、枠の中に流しこむこと。打ち込み。)する必要があります。そのため90分以内の範囲でお届けできる地域が対象となり、当社は4市3町(三島、沼津、伊豆の国、伊豆、函南、清水、長泉)に生コンを提供しています。

ミックス業務は土木工事で使用する舗装材や流動化処理土等の開発及び製造販売、また施工・補修業務になります。

当社の特徴としては、生コンの技術者が多いため、施工や技術的な相談、アドバイス、技術講習会の開催など、専門家集団の強みを活かした業務も行っています。 そのため、生コンをアジテータ車で現場まで運搬するだけでなく、それぞれの現場の状況に合わせた生コンの打設方法を詳しくアドバイスすることが可能です。

ご存知の通り、建設業界は大変厳しい状況にあります。
わが国の生コン出荷量は1立米/人、日本の人口が1億2千万人で、1億2千万立米/年といわれていましたが、現在はその3分の2の約8千万立米/年まで落ち込んでいます。

業界では合併や統廃合が相次いでおり、当社も近くにあった生コン工場と約10年前に合併し、長岡生コン長岡さくら工場となりました。

全国で問題となっている残コン問題
生コンの使用量は綿密に計算された上で決定されますが、それも100%ではなく様々な要因に左右されますので、やはり多少多めに現地へ運搬されます。

残った生コンは戻りコンや残コンと呼ばれ、生コン工場へ戻されます。(製造量の3〜5%)残コンは90分以上経ってしまっているため、再度生コンとして利用できず、産廃として処理されるか、破砕機のある生コン工場では路盤材料としてリサイクルされます。

当社では、毎年、約1,200〜1,500立米の残コンが発生しますが、これを全国規模で考えるといかに多くの残コンが発生しているかがおわかりいただけるかと思います。

大変もったいない話ですが、現場で生コンが足りなくなった場合、工期延長等が発生してしまいますので、残コンの発生量をなくすことはできません。 なくすことができないのであれば、再利用をすればいいのですが、一度生コンにしたものは硬化してしまいますので、破砕機が必要になります。破砕機導入のコストは数千万円単位ですので、そう簡単には導入できません。

イニシャルコストを抑えてリサイクルする方法を模索していたところ、岐阜県のあるメーカーで、残コンを骨材の状態に加工する製品を販売していることがわかりました。

IWA

IWA骨材

IWA骨材でリサイクル
すぐに接触し、上記の販売店として活動していたところ、接着剤のトップメーカーであるイタリアのマペイ社から製品についての問い合わせがありました。

メーカーも交えた共同研究の末、上記製品の改良版であるIWAが完成しました。
(ここでは紙面の都合上細かい話は割愛させていただきました)

通常、残コンはアジテータ車から出して硬化後、コンクリートがらとして産廃処分されるのが一般的です。 これに対してIWAは、残コンの入っているアジテータ車に薬剤を投入し攪拌後、アジテータ車外に排出し、翌日にペイルローダーなどで軽く混ぜるだけで骨材になるというものです。

ですが、IWA骨材は生コンの原料には使用できません。 生コンはJIS規格により厳しく品質が管理されており、材料に対する基準も厳しく定めがあるからです。 (一昔前までは、生コンは100年間ノーメンテナンスという考えがあったほどです)

欧州や米国では、安全面に配慮しながら、リサイクルを進めるために規制緩和が実施され、生コン骨材の数十%までならリサイクル骨材が使用可能となっていますが、日本ではまだ認められていません。

そこでIWA骨材の使い道について、当社でもともと製造販売をしていたドライウェイという商品に使用するための研究をセイエン商事とともに行いました。

IWA骨材を利用した透水性舗装材
「ecoドライウェイ」

透水性舗装Ecoドライウェイ
ドライウェイは小粒の天然石を使用した透水性舗装材料で、特に都市部のヒートアイランドの緩和を目的として作られた製品です。

透水性舗装はその多くが有機系の接着剤を使用しているため、数年経つと熱や紫外線等の影響により、透水性能が低下してしまいます。
これに対してドライウェイは無機系の接着剤を使用しているため、熱や紫外線による劣化が少なく、高圧洗浄することで透水性能が回復する舗装材です。

透水性舗装は一般的に、歪みの問題と保水力の観点から厚みがあった方がよいとされます。 ただし厚くなると材料が多くなるので値段が高くなるという問題があります。

エコドライウェイは2層からなる製品で、下層にIWA骨材を使用し、上層にドライウェイを使うことで、厚みがありながらも安価な舗装を実現しました。

GNN(元気な生コンネットワーク)
最初にお話をした通り、工事の減少による生コン需要の低下から、我々の業界は大変厳しい状態にあります。
業界を盛り上げていこうと2年前に「元気な生コンネットワーク」を立ち上げました。

生コンは製造から90分の縛りがあるので地域密着型である反面、狭い地域の情報しか集まらないという問題もあります。 全国では生き残りのため様々な工夫をしている生コン工場がありますので、それらの情報をみなで共有することがネットワークの目的です。

エコドライウェイ施工例

エコドライウェイ施工例

どちらの写真も水はけが
よいのがわかります

年に4〜5回程度勉強会を開催し、「こんなことをやったらうまくいった」、逆にこんなことで失敗したなどの情報を交換し、問題の解決、新規事業の開拓、自らの経営の健全化により、もって業界の健全化を図っています。

また、年に1度ユーザー様(役所関係・設計事務所・ゼネコン各社)を招いて、提案出来る生コン屋さんを目指して情報発信を行っています。 立ち上げ当初は15社だけでしたが、業界紙等で取り上げていただいて、全国各地の生コン工場から参加したいという連絡があり、現在45社まで会員が増えました。

今後の目標
IWA骨材の使用用途は無限大です。もっと色々な用途を模索して、残コン処分率をゼロにできればと考えています。 また、これはまだまだ時間のかかる最終目標ではありますが、IWA骨材を利用した生コン製造のために活動をしていきたいと考えています。

一言PR
エコドライウェイは、機能面・使用材料面共に環境に配慮した、ハイブリッド型の透水性環境舗装材です。
※ドライウェイは、静岡県新技術・新工法にも登録済みです。

間部清隆(まべ きよたか)写真左
セイエン商事 吉田工法事業部
コンクリートの診断から補修・色合わせまで、対応いたします。
是非ご相談ください。

渡辺正貢(わたなべ まさつぐ)写真右

 

 

 

長岡生コンクリートhttp://www.nr-mix.co.jp/#
伊豆の国市長岡781番地  Tel 055-947-0049
e-mail nagaoka-rmc@yr.tnc.ne.jp
(@を半角に打ち換えてご利用ください)

セイエン商事http://www.seienshoji.co.jp/
本社/静岡営業所 静岡市駿河区吉田1丁目7-37
藤枝営業所 藤枝市稲川852 
遠州営業所 磐田市源平新田111-1
吉田工法事業部 藤枝市堀之内1丁目5-11
Tel:054-647-2010 Fax:054-647-2011


 

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