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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

使い手側の発想をしたモノづくり

株式会社エムエスケイ

従業員数:約40名(グループ全体では55名)
資本金:7,000万円
創業:昭和61年(有限会社エムエスケイフーズ(養鶏・農事))

浜松で産業廃棄物収集運搬・処理事業を行う株式会社エムエスケイは、他にもレストラン事業や農業事業等の多角化した経営で実績を上げており、その徹底したリサイクルへの取組みは大変優良な事例です。今回は、代表取締役会長の橋本茂樹氏にお話を伺いました。

株式会社エムエスケイ



会社概要

平成10年まで畜産農家でしたが、納めていた企業側の事業撤退により事業を廃止、新たに産業廃棄物収集運搬業の許可を取得し、新規で事業をスタートさせました。その後、平成13年に、念願だった産業廃棄物中間処分業許可(6品目)を取得し、少しずつですが事業の幅を広げていきました。品目ごと専用の処理機を次々と導入し、2012年8月には県下最大級となる工場敷地面積約8,250m2、保管容量約15,000m3、混合廃棄物最大処理能力967t/日のリサイクル工場を整備し、現在に至ります。
他にも、中華料理店運営や農業事業等も行い、皆様にご愛顧いただいております。

産業廃棄物処理事業

当社は産業廃棄物処分業の分野では後発参入であり、顧客の確保には大変苦労しました。通常は複数の廃棄物の処理を行う破砕機を、処理品目ごとに導入(畳専用破砕機、石膏ボード分離機、ガラス専用破砕機、がれき専用破砕機、瓦専用破砕機等)、処理物の安定性や信頼性の向上に努めました。また、同業の皆さんが一般的にはあまり導入されていない500t切断機も導入し、大型のH鋼も自社で中間処理可能です。建屋の壁はコンクリート製の30p厚を採用しており、周囲への騒音に対しても配慮しています。

当社で処理ができないものについては、埋立でなく、リサイクル処理をしてくれる会社へと処理を依頼し、時には費用に見合わないこともありますが、リサイクルに徹底的にこだわって処理をしています。

私はこの事業を開始した時から、産廃屋ではなく、リサイクル屋になりたいという強い信念がありました。現在の当社のリサイクル率は約80%であり、できる限りのものをリサイクルできるように工夫しています。

500t切断機

建屋のコンクリート壁は30p厚

リサイクルのあれこれ

土壌改良材
通常は埋立等される瓦等の陶磁器類を破砕後磨砕し、粉末状にした後、丸く加工して、有機質肥料のエキスを浸透させた土壌改良材です。畑等に撒いて使用します。水を含むと簡単に崩れる構造となっており、土よりも比重が重いので、土の中に入り込み、また長期間肥料効果が持続する仕組みです。瓦は釉薬に重金属等の成分が入っている恐れがあるため、当社では釉薬を使用した瓦は原料に使用しておりませんので、安全にご利用いただけます。

陶磁器をリサイクルした土壌改良材

水に入れると数分で左の写真のように簡単に崩れる

内装材及び外装材
廃石膏ボードは、管理型処分場に埋め立て処分されることがほとんどかと思いますが、当社ではこれを内装材へとリサイクルしています。さらにこれを焼成すると、外壁材も作ることができます。

土壌改良材
廃ガラスは粉砕後に磨砕し、焼成することで発泡性の土壌改良材としてリサイクルしています。

畳ペレット燃料
畳に使われる井草は、ペレット燃料へリサイクルしています。よそ様ではあまり実施していないリサイクルの方法だと思います。

畳ペレット燃料

その他、当社ではリサイクルできないものも、極力外部でリサイクルができる相手先へお願いするように努力しています。

レストラン・農業事業

浜松餃子を提供する中華料理店の運営を行っており、2011年には浜松餃子グランプリを受賞しました。また楽天市場でも餃子ランキングで1位をいただくなど、たくさんの皆さまから評価をいただいております。

さらに今後、当社の近所に農園をつくり、シャモを飼い、鳥たちの水場にはスッポンを飼いたいと思っています。シャモのフンで野菜が育ち、その野菜をシャモやスッポンが食べ、シャモの卵を人間がいただく循環構造です。この運営には、もちろん当社でつくった製品を利用する予定です。具体的には、畳ペレット燃料はRPFとしてビニールハウスの熱源に利用し、土壌pHの調整には石膏粉等を利用した土壌改良材等を利用するものです。その後はガスヒートポンプを導入し、農作物等の保管用の冷凍・冷蔵熱源や低温栽培用の熱源も自社で生産できればと考えています。

たくさんの皆さんにお越しいただける施設をつくり、地域の活性化に繋げて、また災害時には、この農園で水や食料を地域の皆さんに使っていただける、そんな施設を目指しています。

畳ペレット燃料

農園で栽培をする予定の珍しい植物もたくさん用意されている

今後の目標

当面の目標としては、農業事業を軌道に乗せていくことでしょうか。いま立ち上げている農園用のビニールハウス以外にも、周辺にいくつか畑を用意している最中です。
産業廃棄物処理の関係では、優良産廃処理業者認定制度※の取得に向けて取り組んでいく予定です。

私は元々が農家だったため、どうしたらいい土ができるのかを日々考えていました。それが、今のリサイクル事業の原点です。
使い手側の発想をしたモノづくりという視点が重要ではないでしょうか。

※ 優良産廃処理業者認定制度
通常の許可基準よりも厳しい基準に適合した優良な産廃処理業者を、都道府県・政令市が審査して認定する制度です。平成22年度の廃棄物処理法改正に基づいて創設され、改正法の施行日である平成23年4月1日より運用開始しました。(根拠規定:廃棄物処理法第14条第2項及び第7項並びに第14条の4第2項及び第7項)



橋本 茂樹(はしもと しげき)
株式会社エムエスケイ 代表取締役会長

 

 

 

 

 

 

 

株式会社エムエスケイ(http://msk-g.co.jp/
浜松市西区和光町505-1
電話053-486-0746 FAX053-486-1168
(お問い合わせは上記webサイト内のコンタクトをご利用ください)


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