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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

古紙リサイクルポイント事業(自治体:南伊豆町)

南伊豆町 町民課

人 口:8,967 人
世帯数:3,965世帯

民間の古紙回収が広まる中、南伊豆町では、平成26年7月から行政による古紙リサイクルポイント事業を開始した。今回は、南伊豆町町民課にお話を伺った。


南伊豆町の概要
南伊豆町は伊豆半島の最南端に位置し、東西11.5km、南北9.7km、総面積110.59ku、北東は下田市、北西は松崎町に接し、年平均気温は16.6℃、年降水量は1,777.7mm(平年値)、年間を通じ温暖な土地となっていることと、豊かな温泉熱を利用できることもあって、他地域には見られない南国の果実や亜熱帯植物の栽培も行われています。
ごみ排出量では、平成24年度における実績値で、可燃ごみ3,086t/年、分別ごみ574t/年、合わせて3,660t/年、1人当たりでは、1,081g/人・日となっており、全国平均である963g/人・日(平成24年度)よりも多少多い傾向にあります。

ごみについての課題
当町の清掃センターの焼却炉は平成3年の竣工から既に22年が経過し、老朽化が進んでおりますが、財政状況も厳しいので、少しでも長く使用する必要があります。そのためには、燃えるごみの量を減らして炉への負担を軽減させなければなりません。

また、行政回収した燃えるごみ以外のビン類や缶類、紙類等の資源物の中間処理は、当町では行っておらず、これらの中間処理にかかる経費は財政を圧迫する一因となっています。他市町では、民間企業が独自に資源物を回収するコンテナ等を設置しているようですが、残念ながら当町内への設置は未だないのが現状です。

古紙リサイクルポイント事業実施の経緯
南伊豆町の可燃ごみの種類を分析すると、紙・布類が50%を占めていましたので、まずは紙・布類の削減に向けて回収ボックスの設置から着手しました。当町では、紙類は既に行政回収を実施していましたが、行政回収は日時が決まっていますので、利便性の面でたびたび指摘がありました。日時指定がないとはいえ、回収ボックスを設置するだけで、わざわざごみを持ち込んでくれるのかという疑問はありました。

はじめに、多くの町民が利用する街道沿いの商店等に駐車場への設置を依頼しましたが、駐車場数は売り上げに直結しますので、残念ながら折り合いがつきませんでした。
そこで、場所はよくないと思いましたが、町役場に回収ボックスを設置することとし、たくさんの古紙回収に期待を込めて、ポイント制度を導入することにしました。

たまったポイントで指定ごみ袋と交換
古紙(新聞、雑誌、ざつ紙)1kgを持ち込むと2ポイントたまり、100ポイント(50kg)で町指定ごみ袋(30リットル又は45リットルで20枚入り)と交換できます。ポイントはカードで管理しており、カードは1世帯に1枚の登録です。現在、約600世帯が登録しており、町の15%の世帯が登録している状況です。回収は、年末年始以外の朝7時から夜8時まで、土日祝日も対応しています。基本的には無人で、施錠は守衛が管理しています。

回収を開始して2ヶ月程度経過(取材は9/25に実施)しましたが、交換したごみ袋は合計110袋で、14袋を交換した人もいます。辞書や辞典等の持ち込みも多いので、家にある読まなくなった書籍をこの機会に出しているのではと推測されます。なお、違反物が入ったり、火災に繋がるような事態は一切発生していません。

役場駐車場の古紙回収ボックス

カードリーダーとはかり

夜間はセンサーライトで照明点燈

役場入口の古着類等回収ボックス

実施効果
回収開始から2ヶ月間のデータですが、燃えるごみの排出量が前年同月比で数%削減できました。回収量は、新聞紙3,860kg、雑誌7,120kg、古着19,780kg、ざつ紙1,960kgです。(新聞紙、雑誌は平成26年7月22日〜8月末日までの古紙回収機による回収量、古着・雑ざつ紙は平成26年4月から8月までの回収量)

住民からは、「いつでも出せる」、「古布や古紙を燃えるごみとして出すのは抵抗があったのでよかった」、「指定ゴミ袋と交換してもらえるのは助かる」と好評です。
古紙回収ボックスは役場にありますので、初めて古紙を出しに来た人にその場でポイントカードを発行でき、回収ボックスを見た人への対応も迅速にできますので、設置場所も結果的にはよかったのかもしれません。
指定袋20枚は大盤振る舞いですが、町民の分別への意識付けになってくれればと思い実施しています。今後はトイレットペーパー等とも交換できるようにしていきたいですね。

町と事業者の負担
古紙回収ボックスの設置に当たっては、町役場の駐車場2台分の場所を町が提供し、事業者の負担で設置しました。ボックスの中身がいっぱいになってきたら、職員が清掃センターへ運搬して専用のコンテナに入れ、いっぱいになると業者が引取りに来る仕組みです。
実施に当たっての広報活動は、町がチラシを全戸配布、広報紙への掲載を行い、業者が新聞折込チラシへの掲載を行いました。指定袋は町の負担ですが、回収した古紙は事業者へ売却していますので、町の収入源にもなっています。

今後の目標など
古紙リサイクルポイント事業を始めたことで、可燃ごみに占める紙・布類の割合は、当初の50%から30%にまで削減することができました。ただし、紙・布類が減ったため、生ごみの割合が、当初の30%から50%になったため、今後は家庭の生ごみ削減に取り組みたいと考えています。
このほか、2年前に新しくなった庁舎屋上には太陽光発電システムも設置されたので、立地を活かし、ごみ問題はもちろんですが、エネルギー問題にも取り組み、住みよい南伊豆町をつくっていきたいです。

佐藤 幸司(さとう こうじ)
南伊豆町 町民課 主幹兼生活環境係長

鈴木 ミエ(すずき みえ)
南伊豆町 町民課 主任主事

 

 

南伊豆町 町民課

賀茂郡南伊豆町下賀茂315-1

TEL:0558-62-0508


 

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