静岡県環境ビジネス情報サイトエコマート静岡メニューへスキップ本文へスキップ

サイトマップ

ホーム >

ビジネス事例紹介 >明電のゼロエミッションへの挑戦(株式会社明電舎)

ここから本文

ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

明電のゼロエミッションへの挑戦(株式会社明電舎)

株式会社 明電舎

資本金:170億7000万円 (平成21年3月31日現在)
設 立:大正6年6月1日 (創業 明治30年12月22日)
従業員数:単独 3,707名 (平成21年3月31日現在)、 連結 7,133名(同上)

静岡県では、産業廃棄物の減量化・再利用・これらの技術開発、共同処理の組織化、不法投棄防止への協力等、産業廃棄物の適正処理の推進に寄与し、他の模範となる功績を上げている法人、団体、個人等を表彰する「産業廃棄物適正処理推進功労者知事褒章」を設けている。今回は、平成20年度知事褒章を受章された「株式会社明電舎沼津事業所」の環境安全課専任課長神谷氏と変電所技師長咲本氏のお二人にお話を伺った。

 

沼津事業所


――最初に沼津事業所の概要について教えて下さい。

はい、当社は1.社会システム事業部、2.産業システム事業部、3.エンジニアリング事業部、4、不動産事業部、5.そのほかの事業部の大きく分けて5つの事業を行っております。本社は東京で、支店営業所などは全国各地にあり、国内生産拠点は沼津、太田、名古屋、甲府の4ヵ所、その他に海外にも関係各社があります。

沼津事業所は、システム装置、コンピュータ装置、継電器、電力変換装置、可変速装置などを多岐に渡り製造する拠点となっています。敷地面積は約35万u、従業員数は約2,600人で、敷地内には関係会社含め、20以上の工場・施設があります。

最近では、三菱自動車から発売された電気自動車「i-MiEV」の駆動系に、当社のモーターとインバーターが採用され話題を呼んでいます。

――今回、貴社沼津事業所がゼロエミッションの達成(定義リサイクル率98%)をされ、知事褒章を受章されましたが、先ずは取り組みの契機についてお聞かせ願えますか?

当社は平成10年にISO14001を取得し、環境への対応については比較的早い時期から進めていました。しかし利害関係者に対する企業の環境ブランド向上のために更なる高みを目指すべく、廃棄物の削減とリサイクルに取組むことになりました。

その当時の主な廃棄物は、廃プラスチックや金属屑、廃油、汚泥、木材、紙等で、約2,200t/年発生しており、そのうちの半分が金属屑でした。また、このときのリサイクル率は66%で、最終処分率は34%、(埋立19%、社内焼却15%)でした。

そこでゼロエミッションを目標に、廃棄物のリサイクルと最終処分量の削減を目指して、ゼロエミッションの定義を策定(定義リサイクル率98%)し、取り組みを開始しました。

分別回収BOXの一部

廃棄物収集場所

―――金属屑の発生量がかなり多いのでリサイクル率が高く見えるということですね。では実際に廃棄物の削減のためにどのような取り組みを行ったか教えて下さい。

処理費を支払っている廃棄物が本当に廃棄処分するしかないものなのか?という疑問を持つことから始めました。明らかに廃棄物であっても、その組成を調査してみると、いくつかのものは有価物であることが判明し、リサイクルのルートを見出すことができました。例えば今まで処理費を払っていた汚泥の組成を分析したところ、一定以上の金属が含有されていることがわかりました。そこで汚泥から金属を回収している業者の方に相談し、逆に有価で引き取ってもらえることになりました。特別管理産業廃棄物等については、代替物へ変更を行ったり、使用の中止をするなどして削減を行いました。

また当社沼津事業所の広大な敷地の中には多数の樹木がありますが、年間を通してかなりの剪定枝が発生します。当社で発生する2,200t/年の廃棄物のうち、1/5が木くずと廃プラで、これらは自社の焼却炉で焼却処分を行っていましたが、ダイオキシンの法規制とゼロエミッションへの取り組みの中で焼却炉を廃止し、剪定枝などはチップ化にまわすことでリサイクルを行っています。

次のページへ

前に戻る