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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

輸送業の社会的地位向上を目指して (松浦梱包輸送株式会社)

松浦梱包輸送株式会社

設立年月:昭和43年2月
資本金 :3千万円
従業員数:410名(正社員320名、パート等90名)

私たちの生活を支える物流、そのうちの90%をトラックが担っているのをご存知ですか?今回は日本の交通の要所、静岡県掛川市を拠点にトラック運送業を展開する松浦梱包輸送株式会社常務取締役の小林好巳氏にお話を伺いました。


企業概要
当社は昭和43年、現会長 松浦季秋がトラック数台から開始した輸送業を起源とする会社です。

自動車産業界の部品輸送を主軸に、現在は、配送仕分けや袋詰め・出荷等の保管入出庫管理業務、市の循環バス、学校や企業の送迎バス、観光バスなどのバス事業、更にイベントカーの貸し出し、企画運営、防災訓練の企画設営やLPガスの輸送事業、廃棄物の収集運搬・処理事業などを展開しています。

バス事業

全てのトラックに張りました

所有トラック数は約130台、従業員は410名、うちドライバーは150名、当社で働く従業員は正社員が多いのも自慢です。

輸送業界の現況
他の業種同様、厳しいです。
製品価格に転嫁できない分が物流コストへシワ寄せとしてきます。

特にリーマンショック、東日本大震災の影響は甚大で、当社の主軸である自動車関連部品の輸送は、自動車関連業の停滞等により、大きなダメージを受けました。更に軽油価格高騰による燃料代の輸送価格への上乗せ、いわゆる燃油サーチャージは、規制緩和による価格の過当競争の中では大変厳しい状況にあります。

環境面で言えば、輸送業界から発生する二酸化炭素排出量は全体の約20%(平成23年度版環境白書)とされ、CO2削減は強く求められております。トラックを200台以上所有する企業は国へ、100台以上は静岡県温暖化防止条例により県へ、それぞれ排出量の報告義務も課せられております。

また今年4月、群馬県藤岡市の関越自動車道で起こった高速バス事故は、バス業界のみならず、物流業界全体に「安全」への警鐘を再び鳴らすこととなりました。

輸送業者にとって事故は一番の損害であり、事故による環境負荷も大変大きなものがあります。事故を未然に防ぐことが、最良の方策であることはいうまでもありません。

松浦梱包輸送社大型トラック

松浦梱包輸送社パッカー車

安全への取り組み
県トラック協会では、以前より、協会の会員同士による安全チェックのパトロールなどを実施することで、安全への不備が出ないように業界一丸となって取り組んでいます。

これは他の業界ではあまり見られない取り組みだと思います。

また県トラック協会ではドライブレコーダを県内トラック全てに設置する動きがあります。ドライブレコーダは、万が一の事故の際、映像データやGPSによるデータなどを記録することにより、事故の客観的な検証に寄与することを目的としたものですが、カメラで録画されていることにより、ドライバーに対する心理的な抑止効果もあります。

当社では、毎年、個々のドライバーの運転記録証明書(自動車安全運転センターが発行する交通違反、交通事故、運転免許の行政処分の記録について証明するもの)を役員が全てチェックし、コメントを記入してからフィードバックするなどしています。

他にも、掛川警察署に無事故宣言を提出したり、年2回の交通安全講習会を実施し、輸送の安全と信頼性向上に努めています。

環境への取り組み
輸送業ですので、エコドライブについては既に10年以上前より実施しています。エコドライブの講習会なども実施し、エコドライブ取り組み前後でCO2排出量は平成22年度に19年度比で13%の削減を達成しました。

エコドライブの導入により、輸送の際に発生するCO2の約1割(言い換えればガソリンの10%)はドライバーの意識で削減が可能だということです。

おかげさまで削減できた軽油代も経営に大きく貢献しています。

また5t以上のトラックには自動車の走行距離、時間、速度を自動的に記録するデジタルタコグラフという装置の設置が義務付けられておりますが、運転を点数化する機能があり、当社の全車両に搭載し、ほとんどのドライバーは100店満点中の90点以上を獲得しています。

この点数は、賞与等の査定に利用することで、エコドライブの質の維持向上を図っています。

デジタルタコグラフ

本社窓にフィルム完備

  当社の輸送エリアは、西は四日市、北は長野、東は栃木で、いわゆる長距離輸送はありません。定期便が多いため、戻り便  もほとんどは積荷で効率的な輸送を行なっています。

それでも突発的に発生する輸送もありますので、それらの戻り便の100%利活用については課題と思っています。

その他としましては、昨年、本社ビルのエアコンと照明を省エネ型製品に更新し、窓ガラスにもフィルムを貼り、更なる環境への貢献を図っています。

今年度は太陽光発電の導入等も検討しています。

今後の目標
先ほども申し上げましたが、規制緩和による新規参入増加等による過当競争、自動車にかかる税金や有料道路代、またデジタコやスピードリミッターなどの装着義務装置等のコストなど、特に中小零細の運送会社は大変な苦労をしています。

その中で、事故を減らし、コンプライアンスを遵守し、運送業の社会的認知度の向上を図りたいと常々思っています。

いまこの業界では高齢化が進み、ドライバーは50〜60代が増加しています。もっと若い人に関心を持っていただけるように、業界の底上げを図りたいと思います。

一言PR
当社は「社会・地域との共存」「人に優しく、人を大切にする企業」を目指しています。地域への貢献とともの、昨年の東北地震被害に対し義援金を寄付するとともに、今年度も社員総会開催時に従業員の寄付を集め、会社の寄付等と併せ震災遺児への支援を行っています。

 

小林好巳(こばやし よしみ)

松浦梱包輸送株式会社常務取締役。
金融機関に34年間勤務後、平成18年当社入社。総務・人事、品質及びバス部門管轄及び経営統括担当。

  

 

 

 


松浦梱包輸送株式会社 http://www.matsuura-konpou.co.jp/
掛川市梅橋351−1
TEL:0537-24-1237 FAX:0537-24-3183
問い合わせ(http://www.matsuura-konpou.co.jp/otoiawase.html

 

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