静岡県環境ビジネス情報サイトエコマート静岡メニューへスキップ本文へスキップ

サイトマップ

ホーム >

ビジネス事例紹介 >知らなかったトイレットペーパーのはなし(松菱製紙株式会社)

ここから本文

ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

知らなかったトイレットペーパーのはなし(松菱製紙株式会社)

松菱製紙株式会社

設立年:昭和20年8月
資本金:2,000万円
従業員数:役員5名、男性25名、女性5名

本コーナーの取材でも何度か取り上げてきた古紙業界ですが、今回は創業68年のトイレットペーパー製造業の老舗「松菱製紙株式会社」の加藤氏にお話を伺いました。

IMG00191


会社概要

当社は第2次世界大戦終戦の年である昭和20年8月に設立されました。

初代社長はここ鷹岡町の元町長で、終戦後の復興のため町の人々の仕事づくりが必要と考え、当地で盛んだった製紙業を選択し、ちり紙の製造を開始しました。

いまの若い人はご存じないかもしれませんが、当時、トイレといえばトイレットペーパーではなくちり紙が主流でした。ちり紙は貴重品で大切に使用されていて、今のティッシュのように手や口を気軽に拭くために使われることはありませんでした。

昭和30年代になると家の建替えの際に、汲み取り式のトイレから水洗トイレに設備更新され、各家にトイレットペーパーホルダーが設置されるようになったことで、トイレットペーパーが普及し始めました。

当社も昭和40年には、ちり紙の製造からトイレットペーパーの製造に切り替え、現在に至るまで、古紙を100%使用したトイレットペーパーを製造しています。原料の古紙は東京、名古屋、大阪などの大都市にある印刷業、製本業界から発生するもので、約40t/日を処理しています。

IMGP0005

松菱製紙の製品群

IMG00195

松菱製紙株式会社外観

トイレットペーパーあれこれ

トイレットペーパーは種類がないと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は色々な分類ができる商品です。

まずは原料ですが、古紙又はバージンパルプ、またはそれらを混ぜたハイブリッドタイプに分かれます。

そして一重又は二重、色や香りの有無、幅、長さ、芯の有無、さらに、肌触りをよくするエンボス加工やクレープ加工の有無、ちり紙に近い感触のハードタイプなどもあり、これらの組み合わせにより、多岐に渡る製品が出来上がります。

ちなみに日本で製造されるトイレットペーパーの65%が再生紙、残りの35%がバージンパルプといわれています。

上質紙をリサイクルして中級程度の紙、またそれをリサイクルして低級の紙、さらにリサイクルして新聞紙として利用されています。これ以上リサイクルできないとなったらトイレットペーパーとして利用できるかといわれると、現実的には、ある程度質のよい古紙を使用しないと厚くて硬いトイレットペーパーになってしまいます。

いくら経済性が優先される製品とはいっても、厚くて硬いトイレットペーパーでは消費者は敬遠するだけでなく、輸送の面においても環境に悪影響を与える恐れもあります。

古紙のはなし

ここ7〜8年前より、原料である古紙の確保が不安定になってきています。

国内のトイレットペーパーは2,000〜3,000億円のマーケットですが、そのほとんどが中小企業で占められています。

今古紙の世界最大の市場は中国で、世界の古紙の需給も中国の需給状況に左右されます。

紙はリサイクルを繰り返すことで繊維が劣化しますので、いかに質のよい分別された古紙を安価に確保するかが各国の課題と言っても過言ではありません。

使い捨ての多いアメリカでは、古紙中のバージン材の割合が多いため、品質的にもよいとされています。

一方、日本の古紙は分別がきちんとできているため、リサイクルしやすいことからも需要が高いです。

両者を比較すると日本は中国との距離も近いため、より引き合いが強くなっています。

原料が世界マーケットに晒されるようになり、必要な原料の確保と出荷する製品価格の安定が困難になるほどの原料価格の高騰となっています。

原料の安定的な調達と製品価格の安定のためには、いかに自分たちで古紙を集められるかがテーマです。

IMG00181

 芯あり60m

IMG00183

左は90m、右は130m  

芯なしトイレットペーパーの拡大写真

IMGP0006

左から芯なし90m&130m、芯あり60m

紙の安定的な確保に向けて

そこで始めたのが機密文書のリサイクルサービスです。

当社ではダンボールに機密文書を日々貯めていただき、いっぱいになったら封をして郵送していただく方法を採用しています。

機密文書は会社の業態等によって発生量は様々です。

例えば機密文書の発生が月に1箱未満の事業所さんは比較的たくさんあるかと思いますが、機密文書を適当に処理するわけにもいかず、かといって回収サービスなどを頼めばコストは高くつきます。

そこで当社では、こうしたみなさんにも安心してサービスを利用していただけるよう、送料込みの単価で1,200円/箱とさせていただいています。

また、別途、機密文書の保管サービスも実施しています。

特に大都市などの事務所の賃料が高く、法定保存期間の定められた機密文書等を多く扱われる業種の皆様に好評のサービスです。

業務の中で日々発生する機密文書の中には法定保存期間が定められたものもあります。これらを東京等の大都市圏で保管する場合、保管場所だけでも相当のコストになります。これらを当社のある富士市内で管理することで、大幅な保管コストの削減が可能で、更に保存期限を迎えた機密文書は当社により確実に処理をしますので、施主様には手間が掛からないサービスとなっています。

今後の目標

事業拡大と売り上げ増を目指し、お客様の事業規模の大小を問わず、また個人需要の取り込みを行うため少量・多頻度の機密文書処理のビジネスモデルを構築します。

一言PR
「当社は業界大手ではありません。しかし、得意先、仕入先、消費者の方から必要とされるメーカーでありたいと考えています。業界中堅だから一生懸命です」 (松菱製紙行動指針より)

IMG00187

加藤 貞仁(かとう さだひと)

昭和24年1月19日生

富士市出身・在住

 

松菱製紙株式会社http://www.matsubishi-pa.com/
富士市久沢145
TEL:0545−71−6397 FAX:0545−71−4116
お問合わせ:matubisi5@cronos.ocn.ne.jp
(迷惑メール対策のため@を小文字に打ち換えてください)


 

前に戻る