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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

側面的な環境ビジネスの可能性(クミアイ化学工業株式会社)

本レポートは後編です。先ずは前編からご覧下さい。

 

---化学物質以外でできた農薬というのもあるんですよね?

農薬の多くは、有効成分が有機化合物や無機化合物である「化学農薬」ですが、これらを代替或いは補強する化学農薬低減技術として、「生物農薬」というものが注目されています。

生物農薬というのは、天敵や微生物を利用したものなどいくつかの種類がありますが、いずれも自然界に普通に存在する生物や微生物を利用した農薬になります。例えば当社の生物農薬は、納豆菌の一種を利用したものなんかもあるんですよ。

化学農薬は安全性も高く病害虫に対する防除能力も強力ですが、作物によって農薬の使用回数が決められており、薬剤によっては耐性がつく可能性があるといった弱点があることも事実です。ですから、そこを生物農薬で補ったり(生物農薬は農薬の使用回数にカウントされないため)、または生物農薬を主体にして、化学農薬で補強するなどの総合防除(IPM)が推奨されています。(化学農薬と生物農薬の特性については表1参照)

項 目
生物農薬
化学農薬
環境への残留性
小さい
大きい
人間への安全性
毒性が低い
毒性を有するものもある
作用特異性
高 い
低い(スペクトル大)
病害虫による抵抗性
生じにくい
生じやすい
効果の即効性
緩やか
迅 速
効果の安定性
低 い
高 い
長期保存
難しい
より簡便
散布方法
面倒なものが多い
より簡便

 

---では、今後の主流は化学農薬から生物農薬へと徐々に移行していくんでしょうか?

現状では、まだまだその可能性は低いでしょう。国内の農薬出荷額は約3,300億円(平成18農薬年度)で、そのうち微生物農薬は約15億円と全体の約0.4%を占めているに過ぎません。将来的には200億円を上回る規模に拡大するという予測もなされていますが、効果や手間(表1参照)が農家にとってはネックとなっています。今後はもっと使いやすい生物農薬の開発が期待されています。

農薬の安全性については、皆さん色々と思うところもあるかと思いますが、それではもし農薬を全く使用せずに作物を育てた場合、どんなことが起こると思いますか?

生物農薬の一例

生物農薬の形状

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