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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

原油高騰における運輸業界の環境対策とコスト削減(社団法人静岡県トラック協会)

社団法人静岡県トラック協会

静岡県内のトラック業界における 事故防止や労災・環境配慮等のまとめ役を担っている団体で、会員数は約1,400社、下記を目的とした運輸省(現国土交通省)認可団体である。

トラック運送事業の適切な運営と健全な発展の促進
公共の福祉に寄与するための事業の実施
事業者の社会的・経済的地位向上と会員間の提携・協調の緊密化

今回は事務局の高橋良彰(たかはし よしあき)氏に、活動内容についてお話をうかがった。

原油高騰による業界の現状と対応

----高橋さんはトラック協会内でどんな業務をされているんですか?

私はトラック協会内の主に環境関連の業務を担当しています。例えばBDFやエコドライブに代表される燃料対策、アイドリングストップPR、地球温暖化防止に関する取り組みの推進、トラック会社が環境配慮に取組むための補助金受付などです。

----燃料対策といえば、以前は70円程度だった軽油が今は100円近い値段ですよね。原油高騰の影響による運輸業界の現状についてお伺いできますか?

原油の高騰による影響は非常に甚大です。今回の原油高騰で身の回りの多くの製品が値上げされましたよね。しかし、運輸業界は原油高騰で輸送コストが増えても、荷主からの賃料を上げることは会社の死活問題に繋がります。なぜなら、運輸会社というものは車5台あれば誰でも参入できる業界なのです。つまりそれだけ運賃競争が激しい。県内だけでも運輸会社は2,000近くもあるんですよ。

それに加えて、燃料を大量に消費する我々の業界は、さまざまな条例等での規制も多いです。それに対応するには触媒やエコドライブシステム、スピードリミッター等の機器を購入しなくてはならず、ハード面での負担も大きいです。

これらの理由により、ドライバーに与えられる負担も増加し、いま業界では労働者の減少が危惧されているんです。

----やはり原油高騰の影響は深刻ですね。そういった業界のまとめ役である協会としての環境活動・取組みについてはどういった事業を行っていますか?

協会としての取組みで主なものは、会員が環境に与える影響を少なくするための各種補助事業です。先ずは蓄熱式ウォームマット導入促進助成事業というものがあります。これは、冬季におけるトラック内での仮眠時に、エアコン(暖房)を入れなくても済むものです。駐車中の不必要なアイドリング抑止を目的としたもので、導入によりかなりの燃料コスト削減に繋がります。また夏季には蓄冷式クーラーというものがあり、併用することで年間を通して仮眠時のアイドリングストップを達成することができます。17年度は300件の枠で募集をしたところ、申し込み多数で急遽枠を増加し、350件に補助を行いました。

次が、エコドライブシステム購入補助事業です。環境にやさしい運転、つまり燃料を無駄に消費しないような運転をドライバーが的確に実施できるようにするためのシステムがエコドライブシステムです。金額はおよそ20万円〜30万円と高価ですが、すぐに燃料代でペイできてしまうこともあり、こちらの補助の申請も大変申し込みが多いです。

それから、車の代替時の補助、これはNOx・PM法に基づく最新基準適合車への低公害車代替推進のための補助になります。トラックの平均的な乗換えスパンは10〜15年なんですが、通常の乗用車に比べて環境技術の進歩が激しい大型自動車は、環境規制が年々厳しくなる業界です。このため、こちらも申請多数で枠はすぐに埋まってしまいます。

後は、既に終了していますが、マフラーの触媒に対する補助等も行っていました。これも通常購入する場合、40万円〜200万円と金額的にとても高価ですが、導入しなければ関東圏等は規制で入れない上、有害物質の発生も多くなってしまいます。

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