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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

建築廃材のリサイクルに挑む(有限会社ジェイウォール静岡)

有限会社ジェイウォール静岡

設 立 :平成17年 4月
出資金 :300万円
従業員数: 14 名

現在、多くの住宅や建物の主流として利用される「窯業系外壁材」であるが、 廃棄物としての排出量が多く、またリサイクルも進んでいない。今回は藤枝市内で、窯業系外壁材の施工とそのリサイクルに取組んでいる有限会社ジェイウォール静岡の代表取締役 大杉暢彦氏にお話を伺った。

 

 

---まずは会社の概要についておしえてください

はい、当社はサイディング工事(外壁施工)を主に、各種リフォーム工事、外装工事一式、シーリング工事、スレート工事、屋根工事一式などを扱っております。平成17年に藤枝市内に創業し、今年で4年目になる会社です。

サイディング工事で使う外壁には、窯業系、セメント系、金属系などの種類がありますが、住宅へは価格やデザインの面で、窯業系の利用が、最近では主流になりつつあります。当社でも窯業系のサイディング工事を多く行いますが、施工にあたり、多くの廃棄物が発生してしまう側面を持っています。

具体的には、1軒あたり2〜3?の端材が発生し、処理費用は2〜3万円程になります。当社では、ひと月あたり30−40軒のサイディング工事を捌きますので、廃棄物の発生量は60〜120?/月(70〜80万円/月の処理費用)にもなってしまうのです。これは、地方の一施工会社からのひと月当たりの発生量にすぎず、静岡県全体で見たら、果ては全国レベルで見たら、発生する端材の量は大変なものになります。

外壁の端材断面(ノンアス)

外壁の端材断面(木質系入り)

---窯業系外壁材のリサイクルは業界などでは進んでいないんですか?

破砕して路盤材などにリサイクルされる分もあると聞いていますが、窯業系外壁材の場合、大部分がリサイクルされず、埋立に回っていると聞いています。また、メーカーもリサイクルシステム(メーカー自身による自社回収)を謳っていますが、このあたりには製造工場がないため、引取りの費用が高額です。そのため、私ども施工会社は、端材を地元の廃棄物処理業者に出すのが一般的になっています。

---それで外壁材をリサイクルしようと思われたんですか?

そうですね、私自身もサイディング職人として長いこと現場で施工に携わってきましたが、毎回、大量の端材をみて、何かに利用できないものかと思っていました。

リサイクルされた出隅

出隅の施工事例

サイディング工事を行う場合、コーナー部分の処理には、出隅と呼ばれるL字の外壁材を使用します。出隅はコーナーがあれば間違いなく必要な部材で、たいていは平面部分と同質のものを使いますので、外壁を発注する際に、出隅も同じメーカーに必要な数発注します。この出隅が、1軒当たり80−150本必要で、メーカー定価ですと2,000〜3,000円/本しますので、金額にすると20万〜45万にもなります。端材処理のコストと出隅のコスト、素材は同じなのに片方は捨て、片方では購入する、そんな矛盾を解消したかったんです。

 

方法としては、現場で発生した端材を必要な寸法にカットし、それらを貼り付けるだけの単純なものですが、速乾性接着剤を使用しても乾燥硬化には2日程度かかります。時間もスペースも余裕はありませんし、振動や力が加わればたちまち剥離してしまいます。

そこで高周波接着機という、40秒間でほぼ完全に接着を完了する機械を導入することでその問題を解決しました。貼り付けた後は、はみ出た接着材をサンディングし、削った部位に着色し、完成となります。

これで発生する全ての端材をリサイクルできる、と思いましたが、実際は、この方法には根本的な問題がありました。

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