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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

地域に根差した企業を目指して

(株)アイティエス

従業員数:122名(2016年度、パート10名含む)
資本金:3,100万円
創業:昭和50年3月

県東部三島市のソフトウェア開発・販売を手掛ける(株)アイティエスでは、特産である三島甘藷を利用した「うぶすな紙」を開発、本年度より販売を開始した。 取り組みのきっかけや今後の展開について、サービス開発事業部ソリューションサービス部の尾島勝氏にお話を伺った。

ITS マイティエス



会社概要

当社はソフトウェア(FA、OAシステム)の開発・販売を柱に、コピー機の特約店としてデジタル複合機の販売、メンテナンス等のサービスを業務としています。「地元生まれが地元で安心して働ける企業になろう。」を経営理念にがんばる地元企業です。
今回、当社が企画〜開発〜製品化した「うぶすな紙」が、地元信用金庫の夢企業大賞最優秀賞、また静岡県のグッドデザイン賞を受賞しました。

IT企業がなぜ紙をつくったのか、とよく聞かれますが、当社顧客は県外の事業者様が多く、業務内容からもBtoBがほとんどのため、市民の皆様からの認知度が低くく、地域との関りをもっと持ちたいと以前から強く考えていました。 また、2年前に業務用デジタル複合機を導入したのをきっかけに、デザイナーを入れ、チラシ等のプランニングから名刺の作成等のサービスを始めたこともあり、紙で何か発信ができないか、という思いがありました。 そこに三島の特産物三島甘藷を掛け合わせ、完成したのがうぶすな紙です。

カレンダー ペーパークラフト 名刺・カード POP

ペーパーパッグ コースター 包装紙

うぶすな紙を使った製品例

三島特産「三島甘藷」×紙

三島市は三島コロッケに代表されるように馬鈴薯の生産が盛んですが、同様に甘藷の生産が昔から有名で、水はけのよい火山灰土と保肥力のある赤土とが混じり合った佐野地区は、サツマイモの生産に最適とされています。糖度は約14度と高く、イチゴやマスクメロンの糖度に匹敵する甘さです。 昭和初期、さつまいもの日本一の消費地は大阪や京都で、日本各地からサツマイモが集まったそうです。その中で一番良いとされたものが三島甘藷であり、当時、日本のさつまいもの相場は三島甘藷「山北印」で決まると言われていたそうです。
(※ 山北印 箱根山の北上農協のさつまいも。市場には北山印といわれる印がついて出回った。)

甘藷といっても私たちが利用したのは、芋ではなくツルです。ツルは、収穫後、畑の隅に放置されており、これまでは有効利用はされておりませんでした。そこでJA三島函南を通じて三島甘藷生産農家さんからツルをいただき、パルプ工場にてパルプ化し、再生紙と混合して試作を繰り返しました。様々な配合試験の結果、見た目、手触り、色味などを考慮し、三島甘藷20%、古紙80%の混合率にて、三島甘藷紙が完成しました。

うぶすな紙を使った製品例

三島甘藷のツル

販売戦略

キャッチーなネーミングとロゴは必須です、名称は社内公募、ロゴは当社のクライアント様にデザインを依頼しました。
名称については社内より120点程度の応募があり、神道における産土神(うぶすながみ)を語源にした「うぶすな紙」に決定しました。産土神とは、生まれた土地の神様であり、生まれてから亡くなった後まで守護する守護神とされています。 産土信仰はその土地に生まれたもの同士の結束を強くするということもあり、我々の取組みや考えと一致すると思いました。そして、当社の業務でもある名刺作成に「うぶすな紙」を使うとともに、本業のソフトウェア開発のノウハウを活かして、簡単に発注できる名刺発注アプリを作成しました。

すぐに、ツルの手配でご協力をいただいたJA三島函南においてご採用いただきました。一般的な白い紙の名刺とは異なり、名刺交換をした際に、色味や手触りで三島甘藷紙について話題になるそうです。 300名がうぶすな紙の名刺を使って、全国各地の様々な皆様と名刺交換をする、それは三島甘藷が、ひいては三島という土地が全国に知れ渡るきっかけになるのではないでしょうか。

ロゴ

うぶすな紙《三島甘藷》コミュニケーションツールとして..みんなが地域の営業マンに!

今後の目標

うぶすな紙は、おかげさまでTV、新聞をはじめとして様々なメディアにも取り上げていただいたこともあり、当初の目的だったブランディング(地域の皆さんに当社を知っていただくこと)については、一定の成果を納めることができたと考えております。
また、ツルをご提供いただいた三島甘藷生産農家さんに名刺を作成し、お持ちしたところ、大変喜んでいただけたことは、IT企業と生産農家が繋がった実感が持てました。

ただし、販売に関してはまだまだこれからで、三島甘藷に関りがある人や地域活性化のために頑張る人、例えばJA、市役所、生産者、利用側である飲食店や販売者さんに使っていただけるよう、PRをしていきたいと考えています。

今回の商品をきっかけに、地元に喜んでいただける商品、サービスをつくり、地域と共に 成長していく企業をめざしていきます。



  尾島勝(おじま まさる)
  株式会社アイティエス
  サービス開発事業部ソリューションサービス部ソリューションサービス2課(兼)事業推進課 課長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

株式会社アイティエス(http://www.itsg.co.jp/)
三島市梅名427-1
電話055-977-5151
お問合せ先はHP内にあり


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