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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

第2回ごみ問題研究会

第2回ごみ問題研究会

県環境衛生自治推進協会連合会(環自連)、市町環境関係課や一部事務組合職員、ごみ減量・リサイクルに推進委員会の委員である関係機関や消費者団体等を対象とした第2回ごみ問題勉強会が、平成28年1月29日(金)に静岡市内で環自連と県廃棄物リサイクル課の共催で開催された


第一部は「イオン清水店 ごみ減量の取り組み〜ごみを資源に捉える視点〜」と題し、東海・長野カンパニー静岡事業部イオン清水店環境社会貢献・イオンチアーズクラブ担当 毎熊幸代氏により講演が、また第二部では、「熱海市の市民と行政の連携における熱海女性連絡会の活動〜持続可能な社会と資源のリサイクル〜と題し、熱海女性連絡会 会長 瀧野慶子氏より講演が行われた。

第一部 「イオン清水店 ごみ減量の取り組み〜ごみを資源に捉える視点〜」
東海・長野カンパニー静岡事業部イオン清水店環境社会貢献・イオンチアーズクラブ担当 毎熊幸代 氏

イオンは現在、県内に7つの店舗があり、イオン清水店には、約500人の従業員が勤務しています。イオンは環境を重要なファクターとして捉え、様々な活動を行っています。

環境配慮商品の販売や包装の簡易化等の取り組みでは、ナショナルブランドで、ロールパン等の袋の小型化、包装の変更によるプラスチック使用量の削減、古紙パルプ100%のトイレットペーパー、外箱をなくしたティッシュペーパー(従来品比較で軽量でコンパクト)、専用の植林木材を使った割り箸、アルミ缶をリサイクルしたレンジフードフィルター等を販売しています。これらにより、包装資材の重量をナショナルブランド商品の50%に削減できました。
清水店では、買い物袋持参率が2015年度平均で85.5%、マイバスケット販売個数は累計で226個(昨年対比189%)でした。

清掃活動にも取り組んでいます。春には従業員による店舗周辺の清掃活動、秋には従業員、住民、市内大学、企業等との海岸清掃活動等を実施しています。清掃活動については、ごみを拾う目的を、参加者に伝えることが大切だと感じており、例えば、静岡市清水区の三保海岸は、白鳥等の渡り鳥の休息場所であり、ウミガメの産卵場所であることを伝えています。

また、食品廃棄物の堆肥化にも取り組んでおり、イオン清水店では、店舗から発生するキャベツの外葉等を乾燥させてコンポスト化し、奇数月11日朝に来店者に配布しています。大変人気があり、用意した配布分は数分で終わってしまいます。店舗から発生する廃棄食品は5%以下となるように取り組んでおりますが、発生した廃棄食品は、肥料会社と共同し堆肥化し、自社農場で使用しています。

イオンの独自の環境への取り組みといえるのが、チアーズクラブです。チアーズクラブは、ごみやリサイクル、エネルギー、植物などの環境に関連するテーマに沿ったプログラムを、イオンの従業員がコーディネーターとなり、こども達に体験してもらうもの。
現在、全国のイオンリテール400店舗で約6,500人のこども達が参加しています(県内では282人、清水店では100人の子供が登録)。

チアーズクラブでは、棚田で米づくり、自然の中で遊ぶ、森づくり体験、三保にある海洋センターで海の食料資源やエネルギー資源について学んだり、市内の清掃工場に隣接する南沼上資源循環センターで、持参した雑紙と藁などをミキサーにかけ、葉書づくり等を実施、更に、市内で開催された打ち水大作戦へ参加、温暖化についても学ぶなど、今年度は22回の活動を行いました。もちろん、先に紹介したごみ拾い活動などにも参加しています。

こうした活動をこどもたち自らが手づくりの新聞にまとめ、行った活動を振り返る機会を設け、その場だけで終わらないような工夫もしています。

もちろん課題もあります。チアーズクラブは清水店だけで100人の登録があり、イオンだけでは運営が厳しいほどの人気が出ています。他の企業と共同した取り組みに発展させていく必要性を感じています。

最後に、13年間に渡りチアーズクラブへ取り組んできた成果として、チアーズクラブが地域の子供たちの育ちの場であり、ごみを資源に生かせるのは“人の知恵”であり、自ら行動し、また仲間にも教えることで、その環が広がっていることを実感しています。これからも未来に繋がるこども達の体験の場を提供し続けることがイオンの使命と思っています。


第二部 「熱海市の市民と行政の連携における熱海女性連絡会の活動〜持続可能な社会と資源のリサイクル〜」
熱海女性連絡会 会長 瀧野慶子氏

熱海女性連絡会は、昭和62年、市内地域婦人会として発足し、消費問題研究会や花の会等を束ねて婦人連絡会として始まったのがきっかけです。現在会員は530名、活動の期間も30年になりました。『環境』『防災』『健康』に係わる地域と密着した活動を行っており、市内のごみの減量化や資源リサイクルに携わったことが評価され、今年度、第10回3R推進全国大会において、循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰をいただきました。

受賞に至った経緯は2つの取り組みにあります。
1つ目が、マイバック運動。平成15年からスーパーマーケットと連携し、もらわない運動を開始したのがきっかけです。このときのマイバッグ持参率は0.4%ほどでした。それから活動を継続、平成23年の持参率は54%まで高めることができました。
2つ目が、古傘布を使ったバッグの作成です。廃棄傘の骨から布を丁寧に外し、洗濯後にアイロンかけをしてから、バッグを作ります。壊れた、古くなった、等の理由で捨てられたたくさんの傘で、何かリサイクルができないか、と考えたのが始まりで、平成8年から行っています。いまでもごみ減量と3RのPRのひとつとして、年に1回のマイバッグ教室を実施しています。

ここからは熱海女性連絡会の現在の活動についてお話しします。
熱海市は平成26年度における一人一日当たりのごみ発生量が1,695gと、県平均である917gのおよそ1.8倍です(熱海市は観光客が多く、観光客から排出されるごみもこの中に含まれることが、このような結果の原因の1つと考えられます)。観光産業が盛んな自治体とはいえ、ごみの量を少しでも少なくしたいという思いから、雑紙の回収に取り組んでいます。

きっかけは、平成22年に実施されたごみの有料化と、旅館組合が始めた熱海温泉紙資源ごみ循環プロジェクト(ごみの有料化に伴う費用負担軽減のため、紙類の分別徹底をはかり、資源利活用の認識を深めた)でした。また、製紙工場への見学会により、どんな紙でもトイレットペーパーにリサイクルできることを知り、雑紙の回収を市とともに始めました。


熱海市の雑紙の回収に当たって、禁忌紙はなく、カーボン紙、アルミ蒸着紙(一部の紙パック製の液体保管容器に、保存性を高める目的で使用されている。)など、どんな紙でも回収しています。回収は市役所ロビーを始めとした市施設等に設置された回収箱に持ち込む方式です。平成27年度は183kgの雑紙を回収しました。

今後も、熱海のごみ削減に向け、活動していきたいと思います。

 

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