静岡県環境ビジネス情報サイトエコマート静岡メニューへスキップ本文へスキップ

サイトマップ

ホーム >

ビジネス事例紹介 >ごみ問題研究会

ここから本文

ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

ごみ問題研究会


県環境衛生自治推進協会連合会(環自連)、市町環境関係課や一部事務組合職員、ごみ減量・リサイクルに推進委員会の委員である関係機関や消費者団体等を対象としたごみ問題勉強会が、平成27年1月13日(火)に静岡市内で環自連と県廃棄物リサイクル課の共催で開催された。

内容は、第一部が「フードバンク活動」で、NPO法人フードバンクふじのくに事務局次長の鈴木和樹氏、第二部が「しずてつストアのECO活動」で、株式会社静鉄ストア人事総務部副部長の中村喜久男氏と開発部店舗開発課主任の山西徹氏により講義が行われた。

第1部のフードバンクふじのくにの講演では、フードバンク活動の内容や取り組みについて紹介があった。

「「もったいない」から「ありがとう」へ フードバンク活動とは」(演者)
フードバンクふじのくには、平成26年に設立されたばかりのNPO法人で、会長は静岡大学日詰一幸教授、メンバー構成は県労働者福祉協議会や県労働者福祉基金協会、県生活協同組合連合会、県社会福祉協議会、静岡市社会福祉協議会やNPO法人で構成されています。
社会的な信用度の高いメンバー構成にすることで、活動歴の短さをカバーしています。

フードバンクは、品質には問題ないものの、やむなく処分されてしまう食品を企業や農家などから無償で提供してもらい、支援を必要とする福祉分野の施設・団体に必要な食品を寄贈する活動で、1960年(昭和35年)にアメリカで始まり、日本では2002年(平成14年)に東京にある「セカンドハーベスト・ジャパン」が開始したのが始まりです。その後、急速に全国に広がってきています。

鈴木和樹フードバンクふじのくに事務局次長

日本の食品ロスは年間で500〜800万トンといわれており、世界全体の食糧援助量の約2倍とされています。これはナミビア、リベリア、コンゴ民主共和国3カ国分、セネガル1カ国分の食品の国内仕向量に相当します。

県の生活保護世帯数は、平成14年の約9,700人から平成24年の約21,300人と毎年増加しています。生活保護費は県だけでも約439億円(平成23年度)にのぼり、県税収の約8%、県民1人当たり約11,000円/年の負担となっています。

これらの問題を解決に導くための方法のひとつとして、フードバンクが注目されています。

フードバンクに利用される食品は、中味には一切問題ないものの、外箱に傷が付いた又は印字ミス等のため売り物にならなくなったものや、収穫シーズンに採れすぎてしまった農産物の過剰品や規格外品、官庁や企業で備蓄されている防災食品の賞味期限が迫ってきたもの、賞味期限はまだ残っているものの販売期限が経過したため回収された食品などです。

企業にとっては、売れ残った食品を廃棄するには処分費用が必要ですし、農家は一生懸命つくった作物を自ら処分するのは、メンタル面でも負担が大きいとお聞きします。そしてなによりもったいないです。

提供いただく食品については、安全面に配慮するため、賞味期限は最低でも14日間以上残っているものを対象としています。そして、いただいた食品が、いつ、どこで、誰に、どの程度の数量をお渡ししたかというトレーサビリティの管理も徹底して行っています。おかげさまで全国で13年間、フードバンク活動での食品事故は起きていません。

また、他県のNPO法人と食品の交換をすることで、食のバラエティを増やすように心がけています。

食品の寄付は個人の方からも受け付けており、島田市や湖西市では、市役所庁舎にて回収ボックスを設置しています。また、食品回収の受け皿となっていただける団体の加入もお待ちしています。

おかげさまでフードバンクふじのくにの実績は、平成26年12月現在で、寄贈178件(重量約10.9トン)、依頼件数231件(重量:約9.9トン)に上っております。

今後も皆様のご協力を宜しくお願いいたします。

第二部の静鉄ストアの講演では、静鉄ストア各店舗が実施している環境への様々な取り組みが紹介された。

山西徹静鉄ストア開発部店舗開発課主任

「静鉄ストアのエコ活動」(演者)

当社では、大きく分けて2つの環境活動を行っています。

1つ目のリサイクル活動では、ペットボトルや牛乳パックの店頭回収のほか、店内で発生する野菜屑や鮮魚のあらなどを分別、堆肥化し、農家に無償提供しております。通常は、自治体の清掃センターで焼却処分されるものですが、堆肥化に取り組むことで、二酸化炭素の削減にも繋がります。

また2014年(平成26年)は、一部店舗にて古着の回収イベントを実施しました。5店舗で22,970kgの古着を集めることができました。

2つ目の環境活動では、アルピニストの野口建さんとともに実施した富士山の清掃活動や幼稚園・保育園の園庭の芝生化活動、夏休みこどもeco教室(手回し発電レース、箸づくり体験等)、食品トレーのリサイクル工場見学ツアー、遊休地への植樹活動などを行っております。

さらに、2014年(平成26年)に11日間期間限定で実施したフードバンク活動では、約383kg(店頭回収量258kg+店舗バックヤード125kg)の食品をフードバンクふじのくにに寄付することができました。

今後も「美しい環境は、過去から未来へ受け渡す大切な財産」であることを認識し、全組織を挙げて地球環境の保全と負荷の低減に努力するという環境方針の基本理念の下、活動を実施していきたいと考えています。

以上が講義の概要だが、講演後の質疑では、税制優遇制度の有無や自治体にどんな支援ができるか、古着回収の具体的な方法など、積極的に意見が交わされ、盛況のうちに会が終了した。

 

 

前に戻る