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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

小山町バイオマス発電所と秩父宮記念公園バイオマスボイラー

静岡県内の環境ビジネスの振興を目的に活動する静岡県環境ビジネス協議会(事務局:静岡県環境資源協会)が主催する視察会が、平成30年12月6日に開催されました。視察先は小山町にあるバイオマス発電所「森の金太郎発電所」と御殿場市にある秩父宮記念公園「バイオマスボイラー熱供給システム」です。

1.小山町バイオマス発電所「森の金太郎発電所」

2018年9月に発電開始した、熱電供給ユニットはブルクハルト社(ドイツ)製の発電能力180kW、熱供給能力270kWの施設です。 近隣の未利用間伐材を町内の木質ペレット工場で木質ペレット化(ホワイトペレット)し、燃料として利用しています。 建屋には町内の木を利活用し、屋根には太陽光発電パネルが設置されています。 現在は東京電力への売電のみですが、将来は近隣に建設予定の農地等と連携し、パイプラインで売熱も行う予定です。 総事業費は約2億9,500万円で、うち約3分の1には県の補助金を利用しています。 副産物である木材100%由来の灰は、植物にとっても貴重な栄養成分であるため、森づくりのために町内の森林へ戻しています。


小山町バイオマス発電所
「森の金太郎発電所」


熱電供給ユニット
(ブルクハルト社(ドイツ)製)


ペレット燃料供給サイロ


灰貯留袋


太陽光発電パネル

2.秩父宮記念公園「バイオマスボイラー熱供給システム」

秩父宮記念公園は、敷地面積18,000坪、標高500mに位置し、昭和16年から約10年間、秩父宮両殿下がお住まいになられたご別邸で、その後、御殿場市に遺贈されました。 秩父宮記念公園の運営母体は、全額御殿場市が出資する御殿場総合サービス株式会社です。 御殿場総合サービスでは、平成29年12月、県の補助金を一部利用し、園内にバイオマスボイラーを導入しました。市内の木質チップを燃料とするボイラーで、公園内の植栽用及び販売用植物の育苗床として、隣接するビニールハウス2棟と喫茶室「うぐいす亭」に熱供給をしています。うぐいす亭は熱交換機を経由し、夏季でも冷房に熱を利用しているため、ボイラーはほぼ一年を通して稼働しました。導入費用は約3,000万円です。 バイオマスボイラーはハーツ社(オーストリア)製の35kWで、熱は温水として貯湯することで熱需要の変動にも安定して対応しています。導入してから1年目の今年は色々と大変なこともありましたが、ボイラーの運転に関しては、遠隔監視システムにより、事務所から、また海外のハーツ社から適切なアドバイスが提供されるため、大変役立ちました。 御殿場総合サービスは市内の各種公共施設を指定管理等しているほか、森から間伐材を切り出し、有効活用するための山林管理事業等も実施しています。 御殿場市は、市の面積の約半分が森林で、森林面積は10,998haに上ります。 その多くは戦後の一斉植林によるもので、植林から一度も間伐されていない過密森林も多く残っていて、森林の適切な管理が課題となっています。 御殿場総合サービスはNPO法人地域活力創造センターとともに燃料用木質チッパー(60m3/時間)を導入し、年間で約1,000tのチップを製造、市内の事業所にもチップを提供しています。 今後、こうした取り組みを更に広げていき、森林管理と地域振興を図っていきたいと考えています。


バイオマスボイラー建屋


建屋外のチップ搬入口


チップ保管庫(建屋内)


建屋内部の様子


熱供給先のビニールハウス


温水を循環させて内部を温める
輻射式暖房

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