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ビジネス事例紹介 環境ビジネス成功の秘訣

メタン発酵の優良事例紹介(磐田化学工業株式会社)

磐田化学工業株式会社

設立年:昭和32年11月
資本金:8,625万円
従業員数:112名

食品残渣の処理等で注目を集めているメタン発酵処理に、約40年前から取り組んでいるのが、磐田市にある磐田化学工業株式会社です。有機酸メーカーが、なぜメタン発酵に着手したのか。磐田化学工業株式会社環境事業部営業グループリーダー鈴木勇雄氏にお話を伺いました。

 

BioTecLogo


企業概要
昭和28年、当社の前身である「クエン酸協同組合」が発足し、4年後の昭和32年、発酵によるクエン酸の製造を業として、磐田化学工業株式会社が誕生しました。昭和45年には、日本初のイタコン酸の発酵製造を開始、2年後には、国内クエン酸の需要量の30%、国内イタコン酸供給量の100%の生産販売を達成しました。イタコン酸は、合成樹脂やタイヤ、印刷等に使用される原料の一部で、磐田化学工業では発酵から精製まで行っていました。

現在の事業内容は、有機酸事業、食品事業、環境事業、発酵事業です(それぞれの詳細は以下になります)。
・有機酸事業:安全で高品質なクエン酸、イタコン酸などの有機酸やアミノ酸の販売
・食品事業:粉末食品、粉末飲料、調味料、健康食品全般、食品添加物等の加工全般
・環境事業:各種食品廃棄物のメタン発酵技術を用いた処理の提供
・発酵事業:発酵技術を活かした発酵製品の受託製造および機能性発酵素材
(キノコ、酵母など)の製造販売

メタン発酵漕(奥の背の高い円筒の設備)

メタン発酵のパイオニア
当社では、メタン発酵設備を昭和52年に導入しました。
その当時は、「イタコン酸の磐田化学」といわれるほど、当社のイタコン酸製造はフル稼働状態でした。イタコン酸の製造段階には、遠心分離機による脱水工程があり、これより発生する汚水処理を自社で行うか、外部委託にするか社内で議論が分かれましたが、最終的には、メタン発酵による汚水処理を自社にて実施する選択をしました。当時はメタン発酵そのものがマイナー技術であり、現在でもコントロールが難しいといわれているメタン発酵処理の導入に対して違和感がなかったのも、発酵技術を専門としている企業だったからだと思います。

現在は、主に外部から産業廃棄物としての食品残渣を受け入れ、メタン発酵処理を行っています。処理漕は1,000klで、原料濃度は20,000〜600,000ppm、産業廃棄物処理業の許可上の処理能力は178t/日、実稼動としては50%程度で、これより得られるメタンガスは2,000〜3,000N?/日、消化液は自社の汚水処理設備で処理しています。

発生したガスは、工場の蒸気として利用するためのボイラー燃料と、マイクロガスタービンによる発電(95kwh)に使用しており、発電した電気はFIT制度に則り売電しています。

100%リサイクルとリサイクルループ構築を目指して
受け入れている食品残渣は、飲料を始めとした液体及び菓子等の固形物のどちらにも対応しています。またプラスチックトレイや缶、フィルム等に個包装されていても、パッケージから出さずに受入を行える破砕設備を平成26年に導入しました。通常は焼却される生クリームなどの油脂類が付着したものも、この破砕機に併設した洗浄設備により、パッケージを含め、すべてをリサイクルすることが可能となりました。

破砕設備 

洗浄設備

また、お客様から受け入れた食品廃棄物をメタン発酵処理する際に生み出されたエネルギーを工場で利用することで食品添加物等の製品の製造を行い、さらにその製品をお客様に購入いただき食品を製造するというリサイクルループに、当社とともに取り組んでいる企業様もいらっしゃいます。このようなリサイクルループの構築はメタン発酵技術を保有している当社にしかできないことだと思いますし、このようなリサイクルループの構築は、当社の企業理念である「人と地球の健康に貢献する」を正に表しているものだと考えています。

今後の目標等
今後は、処理困難な廃棄物も当社の技術で可能な限りリサイクルに繋げていきます。また、当社で構築したリサイクルループに賛同して頂ける企業と共に成長して、人と地球の健康に貢献していきたいと考えています。

一言PR
食品をはじめとするリサイクルに関して、いつでも相談を承っております。お気軽にご相談ください。


鈴木勇雄(すずき いさお)
磐田化学工業株式会社営業グループグループリーダー。

 

 

 

 

 

磐田化学工業株式会社http://www.i-kagaku.co.jp/
磐田市中泉3069番地 TEL:0538-35-5100 FAX:0538-35-5105
お問合せhttp://www.i-kagaku.co.jp/contact/index.html


 

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